| いて座 / Sagittarius |

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星のみ 星座線 星座絵 バイエル符号・星名 星雲・星団

星のみ

 
いて座
学名 (略符) Sagittarius (Sgr)
属格 Sagittarii
概略位置
(赤経,赤緯)
( 19h 0m , -25°)
20時に子午線を
通過する時期
9月2日
星の数 (6等以上) 150
面積 (平方度) 867


星座解説

黄道第9星座。馬人(ばじん)宮。
設定者はプトレマイオス。

この星座の方向には、天の川の中心があり、星雲、星団が非常に多い。 現在、冬至点がある。

神話では、ケンタウロスという半人半馬の一族の1人、賢者ケイロンの姿。 ちょうど隣の蠍(さそり座)の心臓(アンタレス)を狙っているようである。 ケンタウロス族は大抵凶暴な一族であったが、ケイロンは温厚な性格で、 神々から狩猟、医学、音楽等の才能を授けられ、これを英雄たちに伝授した賢者であり、 音楽を授けられたアポロンをはじめ、ギリシャ神話の若い勇士達の多くが彼の門下生であった。 だが、後にヘルクレス(ヘルクレス座)の放った毒矢が誤って当たり、死んだといわれる。 (ヘルクレスの妻を侮辱したので殺されたという説もある。)

中国では、北斗七星に対して南斗六星、二十八宿では斗宿と呼び、 英名ではミルクディパー(乳さじ)である。 だが、大きさは北斗七星の半分程度しかない。
天体解説

主な恒星
符号 名前 意味 等級 距離
α ルクバト ひざ 4.0  
 
β1 アルカブ 射手の
アキレス腱
   
 
γ2 アルナッシュ 矢の頭 3.0 90
スペクトル型:KOV。
δ カウス・メディア 弓の中央 2.7 100
スペクトル型:K3Va。
ε カウス・
アウストラリス
弓の南 1.8 120
スペクトル型:B9.5V。
ζ アスケラ わきの下 2.6 180
スペクトル型:A2V+A4W。
λ カウス・
ボレアリス
弓の北 2.8 70
スペクトル型:K1Vb。
ν        
射手の目にあたる5等星。最初に発見された肉眼的重星である。
π     2.9 600
スペクトル型:F2U。
σ ヌンキ 海の指標 2.0 200
南斗六星に含まれる2等星。スペクトル型:B2.5X。
海の指標というのは「海の始まりの印」のことで、この名があるのは、 この星から東へ、山羊、海豚、水瓶、南魚、魚など、 海(水)に関する星座が続くことに由来するようだ。


星雲・星団・その他
M8 (NGC6523):干潟星雲
散光星雲。6.0等。赤経18h3.1m、赤緯-24°23′。
M17 (NGC6618):オメガ星雲
散光星雲。7等。赤経18h20.7m、赤緯-16°11′。
M18 (NGC6613)
散開星団。7.5等。赤経18h18.5m。赤緯-17°08′。
M20 (NGC6514):三裂星雲
散光星雲。9.0等。赤経18h2.3m、赤緯-23°2′。
M21 (NGC6531)
散開星団。6.5等。赤経18h4.6m、赤緯-22°30′。
M22 (NGC6656)
球状星団。5.9等。赤経18h36.4m、赤緯-23°55′。
M23 (NGC6494)
散開星団。6.9等。赤経17h57m、赤緯-19°1′。
M24 (NGC6603)
散開星団。4.6等。赤経18h18.5m、赤緯-18°24′。
M25(IC4725)
散開星団。6.5等。赤経18h31.7m、赤緯-19°15′。
M28 (NGC6626)
球状星団。7.3等。赤経18h24.5m、赤緯-24°52′。
M54 (NGC6715)
球状星団。7.3等。赤経18h55.2m、赤緯-30°28′。
M55 (NGC6809)
球状星団。7.6等。赤経19h40.1m、赤緯-30°56′。
M69 (NGC6637)
球状星団。8.9等。赤経18h31.3m、赤緯-32°21′。
M70 (NGC6681)
球状星団。9.6等。赤経18h43.2m、赤緯-32°18′。
M75 (NGC6864)
球状星団。8.0等。赤経20h6.2m、赤緯-21°56′。


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