インターネット

 コンピュ−タ−とコンピュ−タ−をケ−ブルや電話回線などで接続して、 情報を共有したり、連絡を取り合ったりすることができます。 回線の連絡網が網の目(net)のように拡がるので、 コンピュータ同士の接続をコンピュータネットワーク(network)と呼びます。 また蜘蛛の巣(web)のようだという意味で、ウェッブと言うこともあります。
 従来のネットワークは、大学内・会社内やパソコン通信ネットのような、 限られた空間・領域内で接続されていたのですが、 現在では、それらのネットワーク同士がさらに接続されて、 ますます多くの情報がやり取りされるようになりました。 このように世界的に拡がった<ネットワ−クのネットワーク>を インタ−ネット(internet)と呼びます。

インターネットでできること

 インターネットではいろいろなことができますが、基本的には、 双方向(interactive)に行うマルチメディア情報のやり取り、 に尽きます。 具体的には、たとえば、  これらのうち、最もよく知られており、またよく用いられているのは、 電子メ−ルWWW です。

電子メ−ル

 電子メール(electric mail)とは、 その名のごとくネットワ−クを通じて送る電子的な手紙のことです。 普通の手紙とは違い、世界中のどこにでも瞬時に届きます。 また電話と違う点は、相手の邪魔をせずに(夜中でも)、届く点です。 さらにFAXと違って、送られたデ−タを入力し直すことなくそのまま利用することができます。 そしてまた複数の相手に同時に送ることもできます。 最後に、きわめつけとして、絵やソフトウェアも送ることができます。

                      インタ−ネット
自分のパソコン ⇔ メールサーバ ⇔⇔⇔⇔ メールサーバ ⇔ 相手のパソコン


 電子メ−ルを送信したり受信するのは各々のコンピュ−タ−ではなく、 メ−ルサ−バと呼ばれる電子メ−ルの郵便局です。 そして、自分宛てのメ−ルを受け取るために私書箱に見に行く必要があります。 そのためにはUNIX についてある程度勉強する必要がありましたが、 最近では、さまざまな通信ソフトウエアが充実してきたため (たとえば、ニフティマネージャなどパソコン通信のソフト、秀Term、 マックのEudoraなど)、 UNIXのコマンドを全く知らなくてもワ−プロで文面を書いた後、 送信ボタンをクリックするだけで送ることができ、 より身近なものになっています。

 電子メールの住所は、メールアドレスとかドメイン名と呼ばれますが、 外国の住所と同じく、名前から先に、大きい範囲へ並べていきます。 名前の付け方には規則があって、一般的には、
 登録名@ホストコンピュータ名.組織名.組織種別.国識別
の順に並びます (すべて半角の英文字で、各名前の間は、最初の@−アットマーク−以外は、 ピリオドで区切ります)。 ただしここで、組織種別は(日本の場合)、
 ac:学術機関(academy)
 co:企業(corporation)
 go:政府機関(government)
 or:その他の組織(organization)
 ad:ネットワーク管理組織(administration)
となっています。 またアメリカはネットワーク発祥の地なので、国識別は省略されます。
 たとえば、nishi@cc.osaka-kyoiku.ac.jpの場合、 日本(jp)の研究機関(ac)の大阪教育大学(osaka-kyoiku)の コンピュータセンタ(cc)に登録(@=at)してある西脇(nishi)、 という意味になります。
 このような名前の付け方は、後のWWWでも同じです。


WWW

 ワールドワイドウェッブWWW(world wide web) 通称ダブリュスリーまたはウェッブとは、 文章(テキスト)、静止画像、動画、音声などを掲載できる掲示板のようなものです。 各々の掲示板をホ−ムペ−ジ(home page)といいます。 テレビやラジオのような一方通行のメディアではなく、 世界中と双方向(interactive)にデ−タのやりとりをすることができます。

 ネットスケープナビゲータやインターネットエクスプローラなどに代表される 優れたブラウザソフト(閲覧ソフト)の登場と、 大手パソコン通信やプロバイダー(インターネット接続代行業者)の参入により、 現在では、個人レベルでも爆発的に普及しつつあります。

 操作方法も非常に簡単になり、画面上の色が変わっているところをクリックしたり、 URL(uniform resource locator)と呼ばれる http://から始まる電話番号のようなものを入力するだけで、 リンクされている(他とつながっている)ホ−ムペ−ジに移ることができます。 このようにペ−ジからペ−ジを渡り歩くことをネットサ−フィンといいます。
 大阪教育大学もホ−ムペ−ジを開設しており、

http://www.osaka-kyoiku.ac.jp
というURLで見ることができます。

 インターネットの利用環境が整備されてきた今、むしろ難しいのは、 自分の欲しいデ−タがどこにあるかを探さなければならないことです。 自分の欲しいデ−タを提供しているペ−ジを探すには、 キ−ワ−ドを入力して検索するか、よく知っている人に尋ねるかです。
 またコンピュータの前に座るだけで、あまりにもたくさんの情報を 容易に世界中から手に入れることができますので、 情報の渦に巻き込まれないように注意する必要もあるでしょう。
 さらにハッキングやコンピュータウィルスに対するセキュリティ対策とか、 小さなネチケット(ネットワークエチケット)違反から 大きなコンピュータ犯罪まで、 ネットワークをめぐっては、新しい問題も発生してきています。