こぎつね座X線新星GS2000+25(GS2000+25)

X線新星はX線の明るさが急激に明るくなる天体です (光の新星とは異なった現象です). このこぎつね座X線新星GS2000+25(Nova Vulpecula)や, はえ座X線新星GS1124-684(Nova Musca)などが有名です.
QZ Vul / GS2000+25
赤経 20h00m
赤緯 +25°1′
V等級=〜16.4等(最大光度時)
軌道周期 0.35日
ブラックホールの質量 > 6.4太陽質量

こぎつね座X線新星GS2000+25の光度曲線

X線天文衛星 ぎんが で撮影された, こぎつね座のX線新星GS2000(QZ Vul/GS2000+25)の光度曲線です. 光度曲線は,横軸に時間,縦軸にX線の強度を示したものです. 横軸の単位が日であることに注意して下さい.

このX線新星は, 特にエネルギーの低いX線を多く出す超軟X線新星と呼ばれるものです. 超軟X線新星はブラックホール連星系であると考えられています. また,はえ座X線新星を含めて超軟X線新星のいくつかは, 数日で約1000倍以上の光度の増加を示し,約1カ月で1/3程度に減光する, たいへんきれいな光度曲線を示しました.

資料提供:北本俊二(大阪大学)


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