ブラックホールとワームホール
Black Hole and Wormhole
ワームホールとはなんでしょうか? ワームホールを通りぬけた先は, いつどこにつながっているのでしょうか?

<ワームホール・タイムマシン>


ホワイトホール

ホワイトホールは,内部から外部への一方通行の面に囲まれていて, 外から内へは決して入れない,ブラックホールと反対の性質を持った時空です.
ホワイトホールは,数学的な解としては存在しますが, 現実の宇宙には存在しないだろうと考えられています.


ワームホール

ワームホール(時空の虫食い穴)は, 2つのブラックホールがつながったもので, 時空の別の領域を結んでいます.
#アインシュタイン=ローゼンの橋
ワームホールによって結ばれるのは, 同じ宇宙の別の場所同士のこともあれば, 違う宇宙同士がワームホールでつながっている可能性もあります.

ワームホールを通ると別の時空領域に瞬時に移動すると考えられているが、 ふつうのブラックホールがつながったワームホールだと、 ワームホールの領域で潮汐力がとてつもなく大きいために、 ワームホールを通過する物体はばらばらに引き裂かれ、 素粒子レベルにまで粉々に壊されてしまう。 またワームホールは、時空の揺らぎに対して、安定に存在できないとも言われている。 だから、ブラックホールをとてつもなく大きくするとか、 ブラックホールが自転しているとか、 ワームホールを維持するために膨大なエネルギーを費やすとか、 何か特別な仕掛けが必要だ。


ワームホールの表現

■入り口と出口をトンネルで結んだ表現

■ワープアウト

■ワームホールトンネル

ワームホールを通って瞬時に別の場所へ移動するというアイデアは、 昨年公開されたジョディ・フォスター主演のSF映画『コンタクト』でも使われている。


ワームホール・タイムマシン

カリフォルニア工科大学のキップ・ソーン博士らによる, ワームホール・タイムマシン建造法は以下の通りです.
ワームホールの片方の口を重力的あるいは電気的な力で引っぱり, 光速近くまで加速したのちに,もとの場所まで戻してやります. もう一つの口は動かしません.
このとき,光速に近い運動で生じるウラシマ効果によって, じっとしていた口に比べ,加速してやった口の方が“歳”をとりません. その結果,加速して若いままのワームホールの口へ飛び込んで出たところは, 過去の世界ということになります.


ブラックホールの常識のウソ

ブラックホールの“ろうと状”に湾曲した時空構造は, 実際には見ることはできない!
ワームホール“トンネル”も, トンネルのようには見えない!!

ブラックホールの世界へ
Go to Top Menu