マルチメディアソフトについて

    マルチメディア教材のあり方については, もういろいろな意見が述べられているとは思うが, 最近の開発の経験にもとづいて, 少しコメントしてみたい.(98/08/03)

  1. 素材がよければイイというもんじゃない

    もちろん素材がよければそれに越したことはないが, 素材“さえ”よければいいというわけではない. 実際,生きた魚を釣ってきて, コレは極上のタイだ,旨いぞ,と言われても, よっぽどのマニア(専門家)ならともかく, ふつうの人には喰えるもんじゃない. どんなにいい素材でも,人が食せるように加工が必要だ.

    このことは当たり前すぎるほど当たり前そうだが, 実は,プロにせよアマチュアにせよ,いわゆる専門家の中には, 素材さえよければ他はどうでもいいと思っている人が少なくない (公やけに口には出さないが). さらに,(素材の加工が大事だと)頭ではわかっていても, 専門家/研究者は具体的に料理できない人が多い.

    いい素材を上手に料理しよう

  2. 最新の技術を使えばイイというもんじゃない

    最近のレタッチソフトは機能が向上し, 綺麗な絵が簡単に作れる. もちろん絵や表現は綺麗に越したことはないが, 綺麗ならいいというわけではない. ここにもカンチガイが生まれる. 最新の調理器具を備えたキッチンで料理して, 銀の食器に盛れば,美味しい料理になるというカンチガイだ.

    このこともごく当たり前みたいだが, しばしば,技術に走るあまり, 本来の素材の味や料理の方がおろそかになることがあるようだ. 経験の不足はある程度はソフトで補わないといけないが, 最新のソフトに頼りすぎてはいけないだろう. また最新の技術は誰でも使えるわけではない. 誰もが銀の食器を持っているわけではないので, 気をつけないと特権階級だけの料理になってしまうだろう.

    素材の持ち味を活かしながら,わかりやすく料理したい

  3. ステキなマルチメディアソフトの条件

    では美味しい料理の条件とは何だろうか?

  4. おまけ:マルチメディアソフトの特徴

    • ビジュアル性:視覚化が容易である
    • インタラクティブ性
    • レベル性:階層構造が可能
      easy mode, normal mode, hard mode

    特性マップ


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