「天体からの磁気流体アウトフロー:現在と近未来」
@国立天文台$1999/02/18-20
輻射圧加速ジェット
大阪教育大学 福江 純
磁気流体アウトフローへのアンチテーゼ:
→輻射圧で駆動する宇宙ジェット
“MHDなんかクソクラエ!”
- 非MHDジェットの観測的証拠
- 輻射場の性質
- 輻射圧加速ジェットのモデル
- (v/c)0 : SSXS風
- (v/c)1 : BHAD風, SS433, 1E1740-2942
- (v/c)2 : AGNジェット
- 輻射圧加速ジェットの問題点
- 輻射抵抗による加速限界 v∞
- ジェットの収束の問題
- 最近の仕事:
Relativistic Radiative Jets Confined by a Corona
- まとめ:星取り表
■キーワード:3つのC
- Collimation
- Characteristic Speed
- Co-existence with Disk
卒論発表会と入試の合間の2月中旬に,国立天文台で,
岡本せんせ(MHDの理論屋さん)の退官記念研究会があり,
久しぶりにアカデミックな雰囲気に浸ってきた.
すばる解析センターの大セミナー室が会場だったが,
最近新築されたばかりですごく綺麗な建物だった.
また今回初めて天文台のゲストハウスのコスモス会館に泊まったが,
こちらもいいゲストハウスだった.
#何のかんの言っても,天文台はお金がある
今回の研究会は,本来はタイトルの通り,
宇宙ジェットやパルサー風など,天体からの質量流出現象を,
磁場を使ったメカニズムで理解しようとする目的の研究会である.
だから輻射圧を使って理解しようとする
(現在の)ぼくの立場とは大きく異なる.
しかし磁場屋さんばかり集めても同工異曲になるので,
立場の違う人の意見も聞いて議論を盛り上げたいという狙いで,
ぼくが招かれたというわけである.
世話人の方の期待に応えるべく,
“MHDなんかクソクラエ!”
という講演をしたら,メチャ受け,というか,
なんせまわりは敵ばかりなんで,集中砲火の嵐.
いろいろ議論も盛り上がり,関西的にはとてもオイシイ思いをした.
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