上図は「あすか」のCCDカメラ(SIS)で得られたX線スペクトルです. この衝撃波によって物質が数千万度まで熱せられたプラズマになっていることがわかりました. また,スペクトルには硅素,硫黄,鉄などの元素からのたくさんの特性X線が含まれていることがわかります. この特性X線の強度を測ることによって,どの元素がどれくらい多いか(元素組成)を調べることができます. また,この超新星残骸は若い超新星残骸であるため,超新星爆発によって, どの元素がどれくらいできるかを調べることができるのです. 超新星は宇宙における重元素の源であるため, 超新星爆発で放出される重元素組成を調べることは重要な課題の一つです. |