ムカデ事件

5月13日に,研究室の新入(3回生)歓迎コンパがあり, 珍しく街へは繰り出さずに, 大学のキャンパスで焼肉パーティをした. 思えば,この日は,事前からいやな感じがしていて, 同僚の先生にも“前からイヤヤゆーてたもんなぁ”と言われたぐらい, 乗り気がしなかったのは,やはり“虫の知らせ”だったのだろうか. どしゃぶりの雷雨の中, 屋外の庇の下で雨をよけながら, パーティは始まった.

ビールを1杯2杯飲んで自己紹介がはじまったころ, 突然,左足のくるぶしに激痛が走った. 一体なんだろうと思って手をやると, 何やらムズムズする感触. 慌てて払いのけたら,そう む・か・で だったのだ.

大学は山の上にあるので,先住民のムシさんは多く, もちろんムカデも例外ではない. いままでもムカデが散歩しているのは何度も見かけたが, まさか噛まれるとは;トホホ. ぼくの足を靴下の上から噛んだヤツは, 10cmかそこらだったろうか,中ぐらいの大きさのムカデだった.

ムカデに噛まれたら大変なことになるという話はよく聞くので, ぼくも,こりゃ大変だとパニックになり, 学生の車に乗せてもらって麓の薬局まで走ったものである (サンクス>牧井クン). で,薬局で,ムカデに噛まれて,と訴えたら, たまたま調剤薬局で抗ヒスタミン系の軟膏を置いていたので, それを塗り捲って,さらに, 机の引き出しに常備している湿布を貼り, 様子をみることにした. ・・・なんたって,まだコンパの最中だし

噛まれたところは,少し腫れてズキズキと痛んだが, 幸いにして,腫れは広がらないし,痛みも強くはならないようなので, 湿布をときどき替えながら, 麓の居酒屋で行われた2次会まで, きっちり参加してきた. ・・・だって,1次会はビール数杯と肉一切れぐらいしか食べれなかったもの

実は後日談がある.

噛まれた跡も目立たなくなった22日の月曜日. 大学にいるときに左足のくるぶしあたりが少しカユくなり, 噛まれてから一週間も経っていたから,まさかムカデのせいとは思わず, 蚊に刺されたのかなと思っていたら,夜にはボワっと腫れてきた. そう,ムカデの毒(?)による大アレルギー反応を起こしたのである. こいつはビックリ. 抗ヒスタミン軟膏を塗って対処したが, 痒みと腫れが引くまでに4,5日かかったろうか.

やはりムカデはオソロシイ.