第2回先事館シンポジウム@大阪市立科学館
&宇宙作家クラブ合同懇親会(2001/02/11)

2月11日と12日の両日にかけて,

第2回先事館シンポジウム トークバトル「21世紀の宇宙をさぐる」

という催しが大阪市立科学館で行われた. シンポジウムのコンセプトを世話人の渡部さんのメールから引用すると:

先事館とは、江戸時代の大阪に出現した宇宙塾。
町民が集まり、宇宙について熱く語り、研究を実践する場であった。
その熱意はいつしか政府の御用学者の能力を凌駕し、
ついには江戸幕府に認められ、日本の暦を決め、精密な日本地図を作り、
オランダ人シーボルトなど海外の科学者を驚嘆せしめることになる。

今回の企画は、現代に先事館を再現しようというもの。
気鋭の科学者、SF作家、エンジニア、科学史家、
プラネタリアン、マスコミ関係者、
そして科学ファンなどが宇宙について語る2日間。
自由かつ大胆な発想で4つのテーマについてのトークバトルを行い、
飛び入り、ツッコミありの熱い空間を演出する。

・大阪宇宙科学の底力:先事館からブラックホール研究まで
・宇宙探査はどうなっているのか? すばる望遠鏡、X線衛星など
・宇宙の楽しみ方追求:SF、プラネタリウム、オモチャ、インターネット
・21世紀は何が起こる? 天文ショーは、そして宇宙研究の未来は?

日時:2001年2月11日(日・祝)午後1時〜5時
2001年2月12日(振替休)午前10時〜12時、1時〜3時
場所:科学館研修室
定員:なし
参加:無料
申込:不要
対象:高校生以上
ということだ.

(ぼくも講演した)第一回シンポジウム(10年前)に比べ, (ぼくは講演しなかった)今回の第2回シンポジウムは大盛況だった. なんやら複雑な気持ち.

初日の夜は, 宇宙作家クラブの新年会&関西例会と合同で,梅田で懇親会. 宇宙作家クラブ関係者や大阪市立科学館関係者, シンポジウムのパネラー,小天体会議グループ, いろいろな分野の人たちが入り乱れて, なかなか賑やかな懇親会だった. ふだんなら2次会の最後まで付き合って終電になるパターンだが, 翌12日に卒論発表会が控えていたので, 卒業生の田鍋くんと1次会で抜けて一路大学へ.

大阪市立科学館.
正面玄関の方が工事中で裏側からの姿になったが, 青空をバックに綺麗に撮れた.
シンポジウム風景.
これは阪大X線天文学グループを創設した宮本さんの講演かな? 80人の部屋が満員コで,後ろの方には立ち見もいた. ちょっと遅れて着いたぼくも, 小心者のため前の方の席までずうずうしく行けずに, 休憩時間になるまで隣のスタッフルームで油売っていた (←そっちの方がずうずうしかろう).
シンポジウム風景.
これは宇宙作家クラブの小林泰三(やすみ)さんのトーク. ぼくが聞いた初日の講演の中では, 小林さんの講演がダントツでおもろかった. 研究者の話は少し難しすぎるが, 小林さんの話はネタフリも上手くサービス満点でグー. トークの前の休憩時間中に話していたときには, “ろくに準備もしてないし,口下手やから…” なんて抜かしていたが,この大ウソツキ(笑). ファンタジー宇宙とリアル宇宙の比較が秀逸で, 時間切れになったのが惜しまれる.
合同懇親会.
テーブル席だが,もーうじゃうじゃ. 誰が何やらわからん. そういや,席に着く前にごちゃごちゃしてたとき, 科学館の職員の人をレストランのウェイトレスさんと間違って, “トイレどこですか?”なんて訊いてもうた.
私の会った有名人.
知る人ぞ知るSF作家の堀晃さんを挟んで, 科学館の嘉数さんと渡部さん (背後霊はOBの田鍋くん).