VSOP2研究会@国立天文台(2004/12/06-07)

次期スペース電波干渉計VSOP2に関するワークショップが、 三鷹の国立天文台で開かれ、 活動銀河中心核のブラックホール、降着円盤、ジェット、 そして原始星に関して、VSOP2で可能なサイエンスについて議論された。
宿泊したコスモス会館。
両日とも12月にしては珍しい冬晴れの暖かい日和だった。
すばる解析棟。
この中の大ホールでワークショップがあったが、 内容が面白かった割に参加者が少なく、少しもったいなかった。
実は研究会の前の週にお腹を壊して、研究会の参加も一時はやばかった。 点滴を2本打って下痢は止まったのだが、何しろ力が出ない。 食べるものに気をつけてお酒を控えるなら出張はしてもいい、 とのドクターアドバイスで、何とかドタキャンせずに参加できた。 ただ、さすがに懇親会は無理で、珍しく欠席して、申し訳なかった。
懇親会をぶっちした初日の夜は、天文台の裏口にあるソバ屋へ行ったのだが、 まずい東京のウドンはガマンするとしても、天ぷらはきついなぁ。 メニューには冷や奴さえない(肉豆腐なんて変な名前のものはあったが)。 でも、一応、冷や奴できるか尋ねてみたら、できるというので頼んだ。 ついでに、やっぱりメニューにない玉子綴じウドンを頼んだら、 相談していたが、それも作ってくれた。 結構、ずうずうしくなったなぁ、と思いながら、まずいウドンを食った。

さて、翌日が発表。
今回、はじめてパワーポイントを作成した。 現在は、学会や研究会の発表では、OHPに代わって、 パソコンを使ったパワーポイントでのプレゼンが主流になっている。 ぼくも講義や講演ではパソコンのブラウザを使って デジタルコンテンツを見せているが、 学会などではパワーポイントは使わなかった。 理由は2つある。
一つは、手間暇の問題だ。 講義や講演では同じデジタルコンテンツを何回も利用できるので、 手間暇かけてコンテンツを作っても、まぁ、 時間対効果(タイムパフォーマンス)はある。 しかし、学会などで一回発表するだけのために、 デジタルコンテンツを作るのは割に合わない。 OHPだったら1時間ぐらいで準備ができるところが、 デジタルコンテンツだったら数日かかるだろう。 タイムパフォーマンスが悪すぎる。
もう一つは、パソコンの重さの問題だ。 ノートパソコンは1kgを切ったとはいえ、(ぼくにとっては)まだ重い。 日帰りの講演などでパソコンだけを持参するのなら何とかなるが、 数日にわたる学会で他の荷物もあるのにパソコンを持参するのはかなわん。
というような明白な理由でパワーポイントを使わなかったのだが、 今回はWEBにも資料を載せるというので、まぁ勉強と思い使ってみた。 また結果的には、幸いに上記の理由もクリアされた。 すなわち、前者については、研究会の発表内容は、 そのまま春の学会で使えるので、パフォーマンスが2倍になった。 後者については、体調がイマイチだったので、 世話人の人に頼んでパソコンを使わせてもらうことにして解決した。 (わがままな発表者である。ありがとうございました>浅田さん) データはCDとUSBメモリとメモリスティックの3重で持参したが、 まぁ、これくらいなら持てたし。 マイクロソフトの製品が嫌いな人間としては、あまり気は進まなかったが、 とうとうパワーポイントユーザーになってしまった。

ともあれ、はじめてのパワーポイントなので、ぼくもWEBにアップしておこう。

パワーポイント初体験   「放射圧ジェットの終末速度とVSOP-2への期待」