後期が始まって1週間目、風邪を引いた。 今年の夏は、8月から9月にかけて、
9月の一週目の後半、鼻や喉が変な感じだったので、
これは風邪かな、と状況はその段階では正確に把握していた。
そして、日月と連休なので、きちんと土曜日には、
掛かり付けのお医者さんに行って薬を出してもらったのだが、
このときにはまだ症状が軽かったのが災いした。
一日早く症状が出てれば、強い薬も出たろうけど、
症状が軽かったので、薬もふつうの風邪薬が出ただけ。
そして土曜日の夜になって、風邪がアウトバーストした。
“飛び上がるほど痛い”という表現、あれは本当である。
土曜日の夜から喉が痛くなって、いわゆる咽頭炎というヤツか、
痛いの何のって、筆舌に尽くしがたい痛さである。
もともと喉は弱い方で、いままでにも咽頭炎には何度もなったが、
これまでの痛さの比ではない。
本当に痛くって、唾を飲み込むたびに、
文字通り“飛び上がったり”、“地団駄を踏んだり”、
“ヨガのように身体をくねらせたり”、
端から見てれば面白いだろうが、本人は大変である。
さらに夜がイケナイ。
夜中に薬の効果が切れてくると、あまりの痛さに目が覚める。
とりあえず、うがい薬でうがいをすると、
うがい薬のおかげか、冷水のおかげか、
少しだけ痛みが和らいで眠れるようになるが、
また1、2時間すると目が覚める。
というようなことを夜中中繰り返すわけだ。
それでも、昼間は、弱い風邪薬+弱い抗菌剤で、
まだ少し痛みは和らいでいて、かろうじて、
茶碗蒸しとかプリンぐらいは食べれただけましだ。
ちなみに、基本的な栄養源である液体のパンは、
滲みて滲みて、とても呑めなかった(悲)。
これが一番イタカッタかもしれない(泣)。
そして最悪だったのは、連休に入ってしまったことである。
いや、もちろん、土曜日の夜にあまりにも痛かったので、
日曜日は京都市の休日診療所へタクったのだけど、
さんざん待たされた挙げ句に、喉を見て、
“ああ、たしかに赤いですねぇ。
でも、これぐらいならガマンして食べてください。
(土曜日に掛かり付けの医者で出してもらったのと)
同じくらいの薬しか出せませんから、薬は処方しません”
とケンモホロロだった。
心の中では、
(くっそー、耳鼻科なのに吸入器もないのか)と思いながら、
すごすご退散。
いやとにかく、休日診療所はまったく意味なしで、
結局、土日月と三日三晩、喉の痛みに七転八倒しながら、
咽頭炎からくる発熱とも闘いながら、
ベッドの中で過ごすことになってしまった。
そういえば、熱も8度5分まで出たけど、
そんなもん、喉の痛さに比べたら吹っ飛んでしまうくらいだった。
そしてやっとの思いで迎えた連休明けの火曜日。
朝一で、まず掛かり付けの耳鼻科へ行って、
“ああ、真っ赤に腫れてますねぇ”と言ってもらって、
(そうだろう、そうだろうと)変に安心し、
薬を塗ってもらったり吸入したりして、
(やっぱりこうでなくっちゃと)少し良くなった気がして、
強い抗菌剤や消炎剤をもらって、
(そうそうこの「メイアクト」がいいんだよねぇと)一息ついた。
続いて、やはり掛かり付けの内科へ行って、
まだ熱もあったので、注射や点滴を打ってもらい、
ますます、さらに、よくなった気になって帰った。
耳鼻科と内科を梯子したのも久しぶりである。
ほんとはこのまま家で寝ておけば良かったんだけど・・・
実は、火曜日、京大の雑誌会(理論ゼミ)で発表の予定だった。
発表をキャンセルしようかどうしようか、ぎりぎりまで悩んでいたが、
急にキャンセルしても穴が空いてしまうし、
発表内容は面白いモノだし(と自分では思っている)、
せっかくパワーポイントファイル作ったし(この理由が大きかったかも)、
午前中に医者を二軒梯子して、随分良くなった気がしていたので、発表を強行した。
声は一応出せていたので、最初は大丈夫かと思っていたが、
やっぱり痛くてすぐにしんどくなり、お茶を飲みのみやっても、
途中からは血でも出そうな怖さがあったが、かろうじて終了。
でも、これが結構こたえたかもしれない。
雑誌会の後は、加藤先生や嶺重さんたちと、
いま改訂している英文教科書の打ち合わせをしたが、
そちらも結構時間が掛かって、
家に帰った途端にベッドに倒れ込んでしまった。
そのまま水曜日もダウンである。
ここまで来ると、もう腹を括るしかないかなぁ。
水曜日には熱はもう下がっていたし、
さすがに強い薬のおかげで、喉の痛みも“飛び上がる”ほどではなくなり、
夜も久しぶりに眠れるようになっていた。
が、喉は相変わらずかなり痛いし、まともに喋れないんじゃ講義にならない。
とうとう諦めて木金の講義は休講の連絡をした。
あ〜あ、始まったばかりなのにぃ。
実際、木金になってみても、喉は痛いし身体はまだだるいから、
やっぱり講義は無理だったみたい。
でも、体調はかなり戻っていて、日中は普通に動けるので、
耳鼻科に行った後は、結局、一日中、
たまった仕事や連休中に降ってわいた仕事をしていたから、
相変わらず貧乏性ではある。 たかが風邪でこれだけ書けるのも変だが、 されど風邪だった・・・ おまけ 長かった風邪がようやく治ったなぁと思っていたら、 土曜日に国立天文台で天文学会のジャーナルに関する合同会議があり、 翌月火は京大で天文学会百年史の会議がありで、 会議自体はどちらも充実していて面白かったのだが、 さすがにへとへとに草臥れてしまったのか、プラス、 風邪で飲み続けていた抗生剤のためなのか、プラス、 一週間ぶりぐらいに呑んだお酒のせいもあるのか、 今度は胃腸に来てしまい、脱水症状でフラフラでヘロヘロになった(トホホ)。 んで、またダウンしてしまった。 というか栄養が吸収できなかった分、 風邪のときより、きつかったかもしれない。 結局、つごう2週間がとんでしまった。 今年は絶不調の年(歳?)らしい。 |