日本天文学会ジャーナルWG@国立天文台(2006/10/14)

日本天文学会では専門家向けの国際的な天文学術雑誌として、 日本天文学会欧文研究報告誌 (Publications of Astronomical Society of Japan; 通称パブリorパスJ)というものを、年に6回発行している。 このパブリは、天文学の国際社会では、アメリカのApJ誌、 イギリスのMN誌、ヨーロッパのA&Ap誌などに続いて、 国際的に高い評価を受けている学術誌だ。
このPASJの将来を考えるために、 PASJ編集顧問・編集委員・ジャーナルワーキンググループの 合同会議が三鷹の国立天文台であった。 昨年の12月にはワーキンググループだけの会議だったが、 今回は合同会議である。 祖父江理事長のもとで10数人が集まり、 4時間ほど中身の濃い会議を行った。
今回はとくに、PASJを発展させるために、 内容のレベルを上げる方法、 論文数を増やす方法、 月刊化など、 さまざまな観点から議論が行われ、 特集の組み方や掲載費の減額の可能性やWEBでの公開の方法など、 具体的な提案がいろいろ行われた。 まぁ、まさに10数人も集まれば文殊4人分ぐらいの智恵は出たろう。 また日本天文学会は小さい学会で貧乏な所帯ではあるが、 こういう会議では効率的で建設的な意見交換が行われるのは嬉しい。 会議は基本的に大嫌いだが、 具体的で建設的な成果が上がるときには、 4時間の会議も短く感じた。 ぼく自身も十分に発言できたし、 まだ風邪気味なところを無理して参加してよかったと思う。
一年ぶりの国立天文台。 この一年いろんなことがあったなぁ、と思いながら、 秋晴れの空の下を少し散策した。