ひらめき☆ときめきサイエンス@大学
(2008/08/19-08/20)

科学研究費(科研費)の社会還元事業のようなもので、 日本学術振興会が数年前から実施している 「ひらめき☆ときめきサイエンス−ようこそ大学の研究室へ」という事業がある。 現在、活躍している研究者と大学の最先端の研究成果の一端を、 小学校5・6年生、中学生、高校生が見る、聞く、触れることで、 学術と日常生活との関わりや、科学(学術)がもつ意味を理解してもらうプログラムだそうだ。
従前は、研究系大学のみで実施されていて、教育系大学での実施はなかったのだが、 今年度、思い立って、うちの天文学グループ:定金・福江・松本で、 「活動天体の正体に迫る」というタイトルで応募したところ、 教育系大学としては他の数校とともにはじめて採択された。
もっともそれからが大変で、宣伝やら、募集やら、準備やら、 なかなかに手間暇がかかった。 初日の19日は午後から講義と夜に観測実習で、 二日目の20日は午前に理論解析で午後に観測解析を行い、 最後に参加者全員に未来博士号を授与して終了である。 せっかくやる以上は、他大学でやっているような施設紹介や講演だけのようなおざなりなものではなく、 かなり本格的な内容で行おうと言うことで、実際に観測をしてもらい、 理論計算のプログラムを走らせたり、観測解析のプログラムを走らせた。 効果のほどは如何に…。
初日の最初に、「ブラックホール活動天体入門」ということで、 ブラックホール活動天体全般の概論を話した。 その前の準備段階の絵。
午後半ばの休憩時間。 機材の関係でB棟の視聴覚室で行ったが、 こんな部屋があるのは知らなかった。
夕方、まだ陽があるうちに、望遠鏡見学。 空模様が心配だが、夜は、本格的な観測は無理だったものの、 なんとか観望はできた。
ついでに研究室見学。 高校の職員室も汚いだろうが、それとはまた違う意味で、 大学の研究室の猥雑さに驚いたのではないだろうか。