SPP授業@玉出中学校(2008/09/08)

卒業生の渡辺くんからの依頼で、 大阪の玉出中学校のSPP授業を引き受ける。 この数年、あちこちでやってきたので、 SPP(science partnership project)の様子もだいぶわかってきた。 洛東高校など他のSPPもあるし、 観測実習が中心のプログラムなので、 玉出中学校は副講師として参加することにして、 主講師は松本くんになってもらった。 9月8日は、最新のブラックホール活動現象について話した後、 夜は大学の望遠鏡を使っての観測実習である。
望遠鏡のカバーを外したところ。

中学生女子は、これぐらいで大騒ぎになる。

木星とガリレオ衛星

望遠鏡のアイピースにデジカメをくっつけて写してみた。 5、6枚写した中で一番ちゃんと写ったモノだが、 存外なことに、この程度には写るようだ。 この日は、夏の柏原にしては非常にクリアな空で、 デジカメではかぶってしまっているが、 眼視では縞もちゃんと見えた。

ガリレオ衛星のスケッチ。

この夜の基本実習がガリレオ衛星のスケッチである。 二晩続けてスケッチすることで、ガリレオ衛星が動いていること、 太陽系のミニチュア像であることなどを実感してもらうわけだ。 企画を立てたのは松本くんだが、来年の世界天文年にも相応しい内容だろう。

アルビレオ

はくちょうの嘴の二重星で、色の対比が非常に美しい二重星である。 夕方にブラックホールの話ではくちょう座も出てきたので、ちょうどよかった。

大阪市街

望遠鏡のドームから撮影した大阪市街光。 この夜のシーイングがいいことが見て取れるだろう。

観望風景。

一通りスケッチが終わったところで、 さきのアルビレオなど、諸天体の観望。

接写した月面。

月面は望遠鏡の視野の中でかなり拡がっていて明るいので、 光もさちらずに、クレーターなども綺麗に写った。 いやなかなかであった。