理論懇シンポジウム21@京都
(2008/12/15-17)

今年最後の研究会は、国立天文台で開催された第21回理論懇シンポジウムである。 理論天体物理を専門とする研究者が全国から一同に会する研究会だ。

今回は、発表はせずに最新の話を聞きに行くだけだけど、 出張報告書でまた経理からうるさく言われるかなぁ。 この前に鹿児島に出張したときには、発表もしたけど、 出張報告書を出したら、発表題目が科研費の題目と違うので、 科研費とどういう関係があるのかと、かなりうるさかった。 科研費のタイトルは大きな括りであって、 その研究の過程でさまざまなステップがあると説明しても、 それではダメだそうで、頭に来たから、 不要になったプログラムと予稿集と、 発表ファイルのプリントアウトを束で出したら、 やっと了解してもらえたぐらいだ。

朝は6時前には起きて7時まえには京都駅へ向かった。 少し眠いが早起きは三文の得だったかもしれない。 というのも、川端通りをタクシーで下るときに空を見渡すと、 見事な冬晴れで清々しい朝だった。 空は十分に明るいが、まだ日は昇っていない。 ビルの合間から見える東山連峰は、 稜線をシルエットに暁の空が拡がっていて美しい。 この風景は数千年来変わっていないはずで、京の古さを実感する。
京都駅に着くまでは日が昇らなかったのだが、 いつものように窓際席を取り 新幹線に乗って走り出した途端に日が昇ったのは感激もんだった。 というか、新幹線の運行に伴って地平線が変化するので、 しばらくの間、日が昇ったり沈んだりするわ、 見える方向も前方から右手に変化するわ(ちょうど右側窓際席)、 これは面白かった。文明社会ではじめて体験できることだろう。 目がチカチカしてきたので日の出を見るのはこれぐらいにして、 新幹線書斎で頼まれた記事を書いてしまおう。
さてさて、早く出たので受付の1時間も前に天文台に着いてしまった。 あんまり天気がいいので、天文台裏でバスを降りて、少し散策。 さすがに紅葉はほとんど散っていたし、さすがに寒いけど、いい気持ちだ。
ブラブラとすばる解析棟に到着したら、理論部の面々が会場準備で大わらわだった。 受付はまだだけど、外で待つのも寒いし、ハイちょっとゴメンよ、って感じで、 大セミナー室に一番乗り。歳を取るとそれなりに図々しい(笑)。
広い大セミナー室いっぱいに机が用意されていて驚いたが、 今回は参加者が何と150人ぐらいにもなるらしい。 実際、はじまってみると、満杯だった。
初日の最初は系外惑星の直接撮像の話で、
フォーマルハウトb
HR8799 b, c, d
などの最新の話が聞けた。 その他、惑星、太陽、宇宙論などのトピック。

何だか呑み会もなさそうなので、 適当に切り上げてホテルへ戻ったが、 何故だか、武蔵境で11時ぐらいまで呑んでたりする。 武蔵境の北口ではじめて呑んだけど、 有機野菜が売りの串焼き店は、なかなか雰囲気もよく、 銀河高原ビールの生があって、それが最高にベリーグッドだった。

ありえねぇ、東京のバス!
2日目の朝、武蔵境のバス停に行ったら、 つぎのバスまで時間がないみたいで人が行列していた。 発車時刻を見たら8:56だったので、 急いで近くのパン屋に美味しいパンを買いに行って戻ったら、 目の前をバスが出ていった。え、まだ時間ちゃうし。 2分も前に発射するなんて、信じられない!  時間守れよ、小田急!
寒い中15分も待つのやだし、朝からむかついたので、 高い東京のタクシーに乗った。 だから東京、キライだ!

2日目は星間・星形成、恒星、銀河などのトピック。 夕方は打ち合わせで都内に一走りし、 戻って、武蔵境で12時過ぎまで呑んでいた。 パブが一軒だけあったが、ここも珍しいGARGERYビールがあって、なかなかよかった。

最終日は高エネルギーである。

いまごろは、ホテルでもネットが使えるし、 研究会中も無線LANを用意してくれるので、 出張中もメールの読み書きができる、 が、これは良いことか悪いことか。 ともあれ、たった数日の間に、急ぎの仕事が数件入っていて、 最終日は早めに切り上げることになった(とほほ)。