博士論文審査会@筑波大学
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残雪
学位論文審査委員会の外部審査委員を委嘱されて、 副査として学位論文の審査会に行ってきた。 うちの大学は修士課程までしかないので、 博士論文の審査をするのは今回が初めてになる。 審査会は朝一番に開催されるので、 前日の18日から筑波へ向かったが、 関東地方は雪模様で今冬一番の寒さみたい。 新幹線も遅れが出ているみたいだし、やだなぁ。。 幸い、昼頃には天気も回復して遅れも復旧したが、 筑波にはまだ残雪があった。 |
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ワークショップ開催中
ちょうど「巨大ブラックホールと銀河の共進化」ワークショップも開催中で、
前日はそちらにも顔を出した。
全国各地から、滔々たるメンバーが集合していて、
みな、すげぇなぁ、と思いつつ、静かに(笑)参加。 |
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懇親会
夜はワークショップの会場で懇親会に参加。 2時間近く経って、だいぶアルコールが回ったころ。 ワークショップに参加していた 滔々たるメンバーの一部(右2人)と蕩々たるメンバー(左1人)。 |
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ライトアップ
珍しくホテルオークラなんて豪華なホテルに泊まったので、 ホテルバーを覗いてみたら、 つくばエキスポセンターのHIIロケットがライトアップしてあった。 はじめて見たけど、これはなかなか目立つな。 |
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計算科学研究センター
数年前に全面改修(改築?)して、大きく綺麗になった、 計算科学研究センターRCCP。 19日は(ワークショップとできるだけ重ならない配慮で)、 朝の8:40から秋月千鶴さんの学位論文の審査会。 本人が奇跡だと言っていたが、まぁ、なんとか学位まで辿り着いたようだ。 |
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学位論文は
「The Structure of a Slim Disk Outflow
Explored by Three-Dimensional Radiation Transfer」
というタイトルで、
ART(Authentic Radiation Transfer)法というアルゴリズムを用い、
3次元の輻射輸送をまじめに解き、
輻射流体力学シミュレーションで使われる近似法の検証をしたもの。
その結果、ブラックホール輻射流の問題では、 ・FLD近似が思いの外に精度が悪いこと(τ<1では使えない) ・振動数依存性を入れると灰色近似の10倍くらい輻射力が強いこともあること ・エディントン因子が非常に非等方なこと などなど、いろいろ印象的な成果が得られていた。 今後の相対論的放射輸送における研究方向に大きな示唆を与える研究である。 |