六本木天文セミナー@六本木ヒルズ
w富野由悠季×福井晴敏
(2010/03/09)

世界天文年も終わったのに、今年はサイエンスカフェなど講演が多そうだが、 その中でも、おそらく2010年最大となるだろう一大イベントがあった。 噂でしか聞いたことのない六本木ヒルズの森タワーで、 ガンダムの富野由悠季監督と作家の福井晴敏さんと3人で、 天文セミナーを行ってきたのだ。 前日の月曜日は入試の判定会議があり、 翌日の水曜日は教授会があるため、 火曜日の夜にあったセミナーの翌日は、 東京から大学へかけつけるという強行スケジュールだった。

件の『六本木天文クラブ』というのは、 森ビルと産経新聞が主催・運営している、 天文に関するセミナーや観望会を定期的に実施するイベントで、 後援には国立天文台が入っており、 天文学普及プロジェクト『天プラ(天文学とプラネタリウム)』が 観望会の実働部隊などで協力をしている企画だ。 世界天文年を契機に、天プラの高梨さんたちが働きかけて、実現したものらしく、 ずいぶんと活発にセミナーや観望会を実施しているらしい。 この1年近くで若手研究者がセミナーを8回実施したのだが、 1年近く経って少し大きめの企画ということからか、 「ガンダム天文入門」というタイトルで、 富野監督と『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』の原作を書いている福井さん、 そして天文楽者の福江の3人で、宇宙を語る!、という話になったものである。

  • 天文セミナー@六本木ヒルズ 「ガンダム天文入門」PDFファイル(3.3MB)
    (著作権に絡む画像は外してあるので、ちょっとわかりにくいが)
  • 地下鉄の案内表示
    さすがに有名どころで、乗り換えなどは迷わず行けた。
    森タワー基部
    地下鉄から長いエスカレータを上がって広場に出たところ。 生憎と天気が悪くて、雨が降る中を上の方まで写す気力はなかった。
    上の方
    屋根のあるところから上の方を写したけど、なんだか遠い。 地上54階、地下6階、だそうだ。
    ビルの中?
    もう完全にお上りさんモードだけど、 正面はどこ、ここはどこ?
    直通エレベータ
    いや、まじで森ビルの中で道に迷った。 (迷ったら電話してくださいと、事前に言われていたとおり)。 ようやくのこと、40階にあるセミナー会場の「アカデミーヒルズ40」 へ行く、直通エレベータへ辿り着いた。
    控え室
    さすが六本木ヒルズ、ちゃんと立派な控え室がある。 そしてやっぱり六本木ヒルズ(笑)、エヴィアンが出てきた。
    会場下見
    セミナー会場で、壇上から左手奥を見たところ。 右側にも同じくらい拡がっていて、定員は200名となっている。 壇上では、真ん中に富野監督、左側に福井さん、 右側に福江が座った。
    会場下見
    左手奥から正面方向を見たところ。 参加者はいままでのセミナーでは最大だったそうで、 この広い会場がほぼ満席になった。 さすがに“ガンダム”である。 お客さんのタイプもふだんのセミナーとはかなり違ったようで、 30代、40代の(ガンダム世代)男性が多かったらしい。
    さて、肝心のセミナー、福江は完全にてんぱりまくり(泣笑)。 森ビルの担当の人とは事前にかなり入念に打ち合わせをして、 おおむね、その流れの通りには行ったのだけど、 何しろ、自分自身が(半分講師の一方)半分参加者になってしまって、 いっぱいいっぱいになってしまった。 まぁ、富野監督はもちろん、福井さんも話慣れているので、 お客さん的には十分に満足してもらったと思うけど、 はぁ、やや情けない。。。
    おまけに、本番の写真は取りそびれたし、 持参したICレコーダーも操作間違って取れなかったし、はぁ。
    ちなみに、しばらくしてネットをチェックしてみたら、 あちこちの個人サイトで当日の見聞録がアップしてあった。 いやいや、みなさん、よく見てる、とに。 それなりに3人が役割分担した形になったようで、 少しだけほっとした(笑)。

    ネットの記事の例

    それでもきっちり有名人ショット
    なかなかタイミングが掴めなかったけど、控え室を出る直前に、 かろうじて、3人で記念撮影できた。 富野監督とは10数年前だかに『スカイウォッチャー』誌で対談したことがあるが、 そのときは自分では写真を撮っていないので、福井さんと共に、今回がはじめて。
    東京の1000分の1モデル
    本来はセミナーの後に観望会の予定だったが、 折悪しく、吹き降りの状態で、そちらは中止。 おかげで、関係者はアトラクションとして、 東京都のミニチュアモデルを見せてもらうというおまけがついた。 手前の羽田空港から奥へ拡がっている。
    東京の1000分の1モデル
    反対側から眺めたところ。 かなり精巧なミニチュアモデルで、 制作費は、なんと。。。5億円だそうだ(溜め息)。 他にもニューヨークや上海、名古屋(制作中)など、 いろいろ見せてもらった。
    カレーとビール
    見学が終わったら、もう10時近くになった。 天プラのメンバーたちと一緒に10数人で食事に行くことになり、 森ビルの中にはレストランもたくさんあるけど、 その中ではもっとも安いめらしい地下のカレー屋さんに入った。 まぁ、とにかくビールが呑めればそれで十分だったので、 何を食べたかよく覚えていない。 たぶん、森ビルというか六本木ヒルズに来ること、 もうないだろうなぁ。 なかなかユニークな体験ができた。