SPP授業@洛東高校(2010/12/01-02)

ヒゲの西村さんに頼まれて、今年も京都の洛東高校で、 10月18日-19日とSPP授業をやってきた。 昨年の内容が比較的うまくいったので、今年も同じ内容で実施。
で、以下がその内容だが、 これは昨年に(来年つまり今年用の)備忘録としてHPにメモしておいたのに、 今年はメモしておいたこと自体を忘れて(アホ)、 去年はどんな風にやったかなぁ、と思い出し思い出ししながら、実施した。 うーーーーん、困ったことだ。 来年、もし同じ内容で実施するとして、覚えているかなぁ。
星のスペクトル−天体の光と色について

■第1日目

□1限目 講義 天体の光と色

(1)光(電磁波)の性質とスペクトル
(2)星のスペクトルと色
(3)線スペクトルと量子モデル

□2限目 実習

ssa1(先日のRuttenカリキュラム)

■第2日目

□1限目 講義 天体の光と色

(1)光源色と物体色
(2)物体色の表現
(3)RGB表色系とXYZ表色系
(4)xy色度図

□2限目 実習 星の色とRGB色合成

(1)スペクトル図の作成
・スペクトルデータ
ルートにあるファイル
alphaVir.dat おとめ座α星(スピカ)     1.0等 B1III   29000K
alphaLeo.dat しし座α星(レグルス)     1.3等 B7V     15000K
alphaLyr.dat こと座α星(ベガ)       0.0等 A0V      9600K
betaGem.dat  ふたご座β星(ポルックス)   1.1等 K0IIIb   5300K
alphaBoo.dat うしかい座α星(アークトルス) 0.0等 K1IIIb   5300K
alphaSco.dat さそり座α星(アンタレス)   1.0等 M1.5Iab  3900K

v2491Cyg.dat 変光星(はくちょう座新星)

m57.dat      惑星状星雲(こと座リング星雲)
ngc6543.dat  惑星状星雲(キャッツアイ星雲)

3C273.dat    クェーサー

(2)スペクトルデータからRGB値を計算する
(3)RGB値から色合成する

のような内容で講義&実習をした。
琵琶湖疎水

例年だと11月が多かったので紅葉の真っ盛りだが、 今年は一ヶ月早いため、まだ緑のまま。

実習風景(1日目)

いつも、コンピュータ環境のいいCALL教室で実施している。 これは一日目の実習で、星のスペクトルを分類しているところ。 百年ほど前の研究者がやった作業だ。 分類のヒントはいくつか言ったが、パーフェクトが一人出た。

実習風景(2日目)

星のスペクトルデータからRGB値を求め、 スペクトルのグラフに星の色を塗る作業をした。 モニタの色(RGB)とプリンタの色(CMY)はかなり違ってしまうが、 まぁ、傾向はよくわかる。 西村さんの助けもあり、こんな風に結果を並べると、 ウィーンの変移則と星の温度や色の関係がよくわかる。 高校生もちゃんと説明できていたので、いい感じの実習になっていた。