京都賞 記念ワークショップ@国立京都国際会館(2011/11/12)

基礎科学部門(スニヤエフ博士)の記念ワークショップ
「観測的宇宙物理の進展:宇宙背景放射とX線天文学」
Development of Observational Cosmology: Cosmic Microwave Background and X-ray Astronomy
が、11月12日(土)13:00〜17:30に国立京都国際会館で実施された。
プログラムは以下のような感じでバランスの取れたものである。
13:00
司 会 佐藤 勝彦 [自然科学研究機構 機構長] 
開会挨拶・受賞者紹介 佐藤 文 
 受賞者講演 ラシッド・アリエヴィッチ・スニヤエフ[基礎科学部門 受賞者]
  「膨張宇宙再結合期の豊かで美しい物理機構」 
 講演 杉山 直 [名古屋大学 大学院理学研究科 教授]
  「宇宙背景放射温度揺らぎの音響振動」 
 講演 嶺重 慎 [京都大学 大学院理学研究科 教授]
  「降着円盤:シャクラ-スニヤエフとその後の進展」 
司 会 田中 靖郎 [マックス・プランク宇宙空間物理学研究所 客員教授] 
 講演 ユージン・チュラゾフ [マックス・プランク宇宙物理学研究所 主任研究員]
  「スニヤエフ-ゼルドヴィッチ効果:理論と観測」 
 講演 牧島 一夫 [東京大学 大学院理学系研究科 教授]
  「高エネルギー天体の観測研究」 
 講演 小山 勝二
  「観測技術の進歩と高エネルギー天文学」 
閉会挨拶 田中 靖郎 
17:30 閉会   
え、何、コレ

いい席を確保するために(もちろん写真を撮ろうと思ってだが。。。)、 少し早めに着いたら、大変な行列。 そもそも地下鉄の駅を降りた段階で、 何人もの人が、走る・走る・走る状態で、 地上に上がったら、この状態だった。 もちろん坂東玉三郎の方で、1000人ぐらい入る大会議場が 会場にあてられていたが、そっちはすでに満杯で、 溢れた人は別会場でスクリーンのようだ。

会議室D

受付開始(12時)の数分前に着いたら、まだ準備中だった。 基礎科学部門は100人ぐらい入る感じの会議室である。

シャクラふたたび

会場へは、もちろん一番乗りで、最前列近くのイイ席をゲット。 今日は天気もよく開会まで時間もあるので、庭園を散歩していたら、 シャクラとばったり。

茶室

植え込みでまわりからはわかりにくいし、一昨日はぼくも気づかなかったのだが、 庭園の端の方には茶室が佇んでいる。 裏千家が寄贈したもので、宝松庵と呼ぶそうだ。 さすがに中まで覗く根性はなかった(笑)。

受章者紹介

13時に記念ワークショップがはじまった。 佐藤勝彦さんの開会の挨拶に続いて、 最初は、佐藤文隆さんが受章者紹介。。。 のはずだが、ほとんど林忠四郎ものがたりに終始。 関連はしているけど、ちょっとどうだか気になった。

写真は休憩時間の演者たち。

メインスピーチ

つづいて、スニアエフのメインスピーチ: The Richness and Beauty of the Physics of Cosmological Recombination.
13:20からほぼ1時間、 NASAのWMAPの絵で、宇宙の進化を概説し、 ダークエネルギーは出てこないよ、と言った後で、 再結合・晴れ上がり時の話へ。
昔の自分たちの論文(Sunyaev and Zeldovich 1970)の図や、 最近のWMAPのマップやパワースペクトルの図などを、 交互に示しながら、 また合間には適度にジョークを入れながら (よくわかんなかったけど、後ろの席の須藤さんはよく笑っていた)、 そして最新のプランク衛星の世界にも触れながら、 力強くインパクトのある効果的なプレゼンだった。
再結合が瞬間ではなくゆっくり起こったことについての、 専門的ではあるがわかりやすい説明もあった。
写真OKだったら画面の図が撮れたんだけど(泣)。 写真撮影は禁止だったので、残念ながら、ノー写真。 アンケートにも書いたけど、 ストロボ禁止という条件で写真を許可して欲しかったなぁ。 いっぱい撮りたかったスライドがあったのに。
古い話に終始するかと思いきや、 ばきばきに最近の自分の研究の話もして、さすがである。 およそ1時間、ほぼ専門研究会のレビュー的講演だった。

写真は休憩時間中のスニアエフとシャクラ。

他の講演

さて1番手の講演者は名古屋大学の杉山直さんが、 30分程度で音波振動の解説。 今回は全部英語だと思っていたら、 一般参加者へ配慮して、日本語での講演であった。
さらに2番手は京大の嶺重慎さんが、 やはり30分程度で降着円盤モデルの解説。こちらも日本語。
この後、少し質問時間があって、前半が終了。
短い休憩時間を挟んで、ワークショップの後半へ。
3番手は、マックスプランク研究所の ユージン・チュラゾフがスニアエフ=ゼルドヴィッチ効果 (Sunyaev, Zeldovich 1972)の紹介。 最初に日本語で挨拶して掴みを取ってからのスピーチ、 なかなか役者である。内容も非常の面白かった。 どうもスニアエフとドイツのマックスプランク研究所はつながりがあるみたいで、 というか、プランク衛星はまさにSZ効果関連だし、 それで、一昨日もドイツ大統領の祝辞があったのか。
4番手は、東大の牧島一夫さんがX線天文学の話だ。 と思ったが、第一原理から高エネルギー領域を見直した話、といえるかな。
最後は、京大名誉教授の小山勝二さんが、 やはりX線天文学だが、 X線衛星の歴史とともに銀河系中心に特化した話をした。
後半の講演は英語で、内容も専門的な話だったので、 一般の人や学生には難しかっただろう。

写真は休憩時間中の会場。

記念写真パート1

ワークショップは17時30分ごろに終了。 スニアエフのまわりにはしばらく人が群がっていたが、 人波が途切れたところを見計らって、お祝いの挨拶に。 また参加していた学生と記念写真もきっちり。

記念写真パート1

ぼくも一緒に写してもらった。

懇親会へ

ワークショップ終了後は、関係者向けにショートパーティの案内があったが、 さてさて、事前に一言聞いてはおいたが、学生を連れて入れるかなぁ。 でもあっさり入れてくれた。

記念写真パート2

今度はシャクラと一緒にチーズ。

ベストショット

懇親会も半ばを過ぎた頃、ちょうどシャクラとスニアエフが話していたので、 今回の最高ショットを撮らせてもらった。 2人が並んでいる写真はかなり(マニアックに)お宝もんだと思う(笑)。

おまけ

小倉くんがまだ残っていたので、小倉くんカメラでショット。 残ったモノに福がある?