第1回 2012年金環日食講習会 in 大阪@天王寺キャンパス(2011/11/26)

この数ヶ月、いろいろ準備に奔走した金環日食の講習会だ。 何しろ、ブラックホールの理論屋が観測関係の講習会を実施するのだから、 かなり大胆or無謀な試みである。
2009年、西はりまの黒田さんに誘われて皆既日食クルーズに参加し、 ものの見事に日食病&クルーズ病に罹ってしまったのが最初の躓きである。 それで、今回も、来年の日食に向けて、 昨年から3年がかりで機材なども揃えつつあり、 少しずつ情報も集めていた。 そして、8月頭に名古屋で開催された天文教育普及研究会の総会で、 長野高専の大西さんが講演をするのを知り、 急遽、日帰りで話を聞きに行ったのだが。 しかし生憎と、そのときの話の内容は 「2012年金環日食日本委員会」の説明だった。 その後、8月22日月曜日の朝、教師向け講習会の準備をしていると、 件の大西さんから電話が入ってきて、どうも、 名古屋であまり話せなかったのを気にしての電話だったらしい。 で、いろいろ話すうちに、日食委員会も人手がないんですよねぇ、 関東ではシンポジウムとか開いているけど、 関西でするほど余力がなくって、 場所とかのセッティングとかできないでしょうかねぇ。 そうですねぇ、でも、旅費とかお金ないしねぇ。 旅費ならもってるんで、場所を用意してくれたら行きますよ。 なら、何とかしましょう。 てな具合で、その場で即座に講習会の実施が決まった。
最初は手弁当でもいいかと思い、その日のうちに、 天王寺の部屋を押さえたり、卒業生に呼びかけたり、 翌9月1日には、外部へのアナウンスなどもはじめたが。 しかし、講習会をやる以上は、こっちもいろいろ勉強したいし、 早くから始めると同時に、直前までニーズもあろうしと、 いろいろ考えると3回ぐらいはやった方がよかろう。 となると、さすがに空手(さらには持ち出し)も大変なので、 ダメ元で書類をいろいろ書いて、学長にはじめて無心に行ったら、 公開講座でやればいいだろうと、好意的に対応してもらい、 2回目からの教材費や講師謝金や、その他、いろいろ支援が得られた。 年度途中の急な計画だったにも関わらず、これは大変助かった。 と同時に、支援に内容に見合ったモノにしないといけないし、 大西さんの助言をもらいながらパンフレットを作成したり、 ますます大変なことになってしまったが。

でもって、ほんと、あっという間に、 第1回講習会の当日へワープである。 参加申し込みも徐々に増えて、 一週間前の締め切り時点で67名に達した。 世話人や学生を入れると70人を超えるだろう。 会場の教室の合わせて定員は100人としてはいたが、 70人も入れば、かなり混んだ感じになるから、 ちょうどいい規模になりそうだ。 逆に、2回目、3回目が、少し心配だが。

その後、締め切り後の申し込みや飛び入りや欠席者の差し引きで、 最終的には79人(+世話人関係が10人)となり、 ほぼ90人にもなった。

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12:00 受付開始
13:00 挨拶および事務連絡
第1限 金環日食と太陽に関する講義
13:10 2012年金環日食の概要(講師 大西浩次 長野工業高等専門学校)
13:30 太陽の本当の色(講師 福江 純 大阪教育大学教授)
13:50 アドバンス:接触ラインとは?(講師 井上 毅 明石市立科学館)
14:30 休憩
第2限 日食観察に関する実習実演や教材紹介
14:50 金環日食学習テキストの紹介(講師 大越 治 日食観察学習連絡会)
15:10 安全な観察方法と事前の準備や予行演習:手鏡法、ピンホール法
15:30 質疑・コメント・その他、意見交換や情報交換
15:50 今後の講習会の予定
16:00 終了予定
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早々と作成した日食講習会のポスター (これは最終案に近くなったversion 4)

秋の鴨川

どうせノーパソ持参なので、 天王寺で作業しようと、早めに出たら、 いい行楽日和だ(!;泣)。 行楽客に混じって大阪に向かい、 9時半ぐらいには天王寺キャンパスに着いた。

中央館215教室

天王寺は(2部なので)事務が空くのが午後からだが、 教室は空いているので、早速、ノーパソで、 前説の修正や準備作業をすることに。 その前に、ブランチかなぁ。
で、ブランチしてたら、公開講座担当の澤田先生が来て、 マイクボックスの鍵などを開けてくれたので、 パソコンテストなど、しておくことに。

準備中

学生も何人か手伝いに来てくれて、 受付の設営や配付資料の整理などしているところ。 進学説明会などとは違って、ポスター設営はないので、 その点は楽だった。

どうやって持参?

大越さんが持参してきた、通風温度計ボックスや照度計ボックス。 こういう実物をみるのはすごく役に立つ。
ちなみに、こんな大きな荷物抱えていなかったはずだと思ったら、 組み立て式!らしい。

オープニングアドレス

プログラムは結構アバウトに作ってあったが、 (自分以外は)みなさんとても上手に話してくれて、 とても進行が楽だったし、非常にいい勉強になった。

大西さんのレクチャー

大西さんが日食の概要を話しているところ。 非常によくまとまった内容だった。

大西さんのレクチャー中

100人定員の215講義室がほぼ満杯である。

井上さんのレクチャー

井上さんが日食限界線を話しているところ。 現場の情報なども含め、興味深い話題だった。

休憩中

メーカーの人がもってきてくれた機材などを、 参加者に見てもらっている。

大越さんのレクチャー

日食歴38回の貫禄で、実例が豊富で非常にためになった。

中央館215教室

まだ人の入っていない上の写真と比べてみて欲しい。

終了後

だいたい予定通りの4時ごろに盛会のうちに終了したが、 終了後も30分ぐらい、意見交換などが続いていた。

お待ちかね夜の部

世話人や学生や参加者など15人ほどで打ち上げに。 この日はビールが旨いだろうなぁと思ってはいたが、 ほんとに美味しかった。 寺田町の居酒屋で、なんと5時から飲み始めたが(笑)、 ジョッキがバンバン空いていく。 ホテルが取れなくて仕方なく日帰りになった大西さんも、 これがエネルギー源ですからねぇと、 30分ぐらいのうちに立て続けにジョッキ3杯空けて、 泣く泣く大阪駅へ。

2次会

この日はマジで1次会で帰るつもりだったのに、 アーリーに引っぱられて2次会へ。 だいたいこの時点で誰が2次会に来ているのかよくわからんけど、 写真をみると、6,7人ほど残っていたようだ。 大越さんもオサケ強い人で、残っていたような気がする(笑)。

撮影者は誰?

珍しく自分が写っているこの写真、そういや撮った気がする。 でも、誰が撮ってくれたのか??  まだ上着来ているから、2次会の店に入ったときのはずだが、 タイムスタンプは8時10分、完全に出来上がっている状態。

ノグチとうちゃく

昼間来ていて、いま面白い天体の観測中で、 夕方に大学へ戻り観測してきた野口クンが、 ふたたび9時ぐらいに寺田町まで駆け戻ってきた。 なかなか学生の鑑である。
この後も1、2時間は呑んだんだろうけど、 もはや何を話していたかすら不明(笑)。 でもまぁ、いちおう、無事、家まで帰っていたようだ。