日本天文学会春季年会@京都
(2011/03/19-22)

「相対論的平行平板流における輻射輸送:散乱の効果」 日本天文学会2012年春季年会(2012/03/19)PDFファイル(2MB)

あっと言う間に半年、もう学会の季節である。 例年、卒論や成績、入試、そして会議・会議・会議の季節で、 それでなくても忙しい季節で、いつも、慌ただしく学会になる。 しかも、今回は、学会中に 「第一回(試行)“宇宙(天文)を学べる大学”合同進学説明会@日本天文学会」 などというものを世話するので、 学会の本発表は(口頭だといつに入るかわからないので) ポスターの貼りっぱのみとし、準備も早々に済ませた (次回予告ばかりの書き放題バージョン;笑)。 なのに、やはり、気がついたら、もう学会になっていた。

記者発表

京都であるのは、いいような悪いような。 荷物もなく会場まで軽く行けるだけは、いい点かなぁ。
最近はいつも、学会の前日には記者発表がある。 記者発表は基本は研究発表だが、 今回、担当副理事の河合さんに、記者発表で是非、 5月の金環日食と学会中に試行する合同進学説明会に、 少し触れて欲しいと頼んであった。 理事会で検討してもらえて、金環日食は記者発表に組み込むことになり、 合同進学説明会の試行についても資料配付していいことになった。

今回の学会の世話大学は京大だが、京大は施設使用料が高額なため、 学会本体は龍谷大学で行われる。 しかし、記者発表は京大の時計台ホールなので、 家から歩いて5分ちょい(京大の敷地までより敷地内のが長い)で、 前日に配付資料を持参するとともに、記者発表も見学してきた。

記者発表

来訪したのは4社か5社ぐらいで、期待よりもかなり少ないなぁと、 担当の太田さん@京大がぼやいていたけど、NHKのカメラは入っていて、 翌朝のNHKニュースでは金環の話題が大々的に取り上げられていた。
記者発表は、日食・パルサー・惑星と3件あったけど、 たしかに、発表の上手下手はかなり目立つ感じである。 金環日食は大西さんが紹介したが、さすがに手慣れたもので、 ややてんこ盛りだったけど、ビジュアルに印象づけていた。

初日

学会初日は午後からだが、ポスターを貼るぐらいしか用事がない。 ポスターを貼ったり、明日の進学説明会の打ち合わせをしたり、 そのうちすることがなくなったので、進学説明会の会場を下見にいった。
A0判に印刷するのは面倒で、手抜きで作成したポスター。 でも、発表内容は、すでに論文印刷中だし、いいだろう。 ついでに、秋の学会の発表予告や、 日食講習会、進学説明会なども掲示したが、 場所があまりよくなかったので、何人がみたやら。

明日の会場

いやいや、なんとも、広い部屋である。明日はどう使おう。 などと会場で考えていると、ポスター抱えた女の子たちが、 “ポスター会場って、ここですか?”と入ってきた。 どうやらジュニアセッションの参加者で迷い込んできたらしい。 聞けば、青森や宮城から来たという。 会場の地図を調べて、隣の建物の4階がジュニアセッションの ポスターだと教えたが。。。
随分迷いまくったみたいで、 どうにも不確かで気になったので、しばらくして ポスター会場まで行ってみた。 案の定、ポスターボードを前に呆然と立ち往生している。 どうしたのと尋ねたら、“(隣のボードのポスターと)サイズが違う、 ポスターのサイズをA0と間違えた、先生に叱られる!!!” などと叫びだした。 A4をべたべた貼った自分のポスターボードの写真を見せて、 こんなんでもいいんやから、全然構わんし、と説明して、 ようやく事なきを得た、感じ。

夜(夕)のセッション

4時には学会本編は終了したので、 あまりにも早いけど、学生と4条へ繰り出すことにした。 実際、最初に入ろうとした店がまだ開店前で、 とりあえずは開いていたミュンヘン(ビアホール)へ。 昼を食べ損ねた野口くんが、ガブガブとビールを呑み、 ガツガツと肉料理を食っている間に、ほどよい時間に。 空きっ腹で呑んでいたので結構まわった状態で、最初の店へ。
“美味旬菜 靖馬”という創作料理系のお店で、開店直後に入ったのだが、 すでに予約でほとんど埋まっていて、カウンターにかろうじて座れた。 はじめて入ったけど、なかなか賑わっている店のようだ。 いまネットでみたら、鱸のオーブンパイ包み焼きが店長オススメらしい。 そいつは食べ損ねたので、次回にチャレンジしよう。
4時半ぐらいから呑んでいたので、さすがに明日に備えて、 7時か8時(よく覚えていない)にはお開きに。

初日から飛ばしていたが、 毎日、4時半から呑むことになろうとは思っていなかった。









「第一回(試行)“宇宙(天文)を学べる大学”合同進学説明会@日本天文学会」

学会2日目は、今回の学会でもっともヘビーな行事だ。
本番は11時開始、14時過ぎまで、の予定だが、 とりあえず、9時半には会場に入り、 マイクボックスなどのセッティングをしておく。 10時頃には参加大学などもボチボチ集まり始め、 対面ブースの設営などはじめてもらう。
受付開始の10時半には10数大学のセッティングが終わったが、 まだ(隣でやっているジュニアセッション以外からの) 高校生の参加者は一人も来ない。 う〜〜ん、いつもと同じぐらいには宣伝したんだけどなぁ。 やや(かなり)心配していたが、11時開始の段階では、 10数人ほど集まってきて、まぁ、何とか格好がついた感じである。

受付やアンケートをみると、 遠くは福岡や岐阜県から来た高校生もいた。 わざわざ合同進学説明会を目当てに遠路はるばる来たわけで、 各大学の説明を熱心に聞いていた。 また後でアンケートをみると、 約20大学すべての説明を聞いて帰った人もいたようだ。
ここまででの参加者は普段よりは少な目だったけど、 11時から1、2時間の間、 各大学と対面で説明を丁寧に受けることができたようだ。
最終的に、受付をした(ジュニアセッション以外の)参加者は、 12名になった。

今回、一つの可能性を探ったのが、 ジュニアセッションとの連携である。 ジュニアセッションの昼休みである 12:30から13:30の間に、 ジュニアセッションの参加高校生にも進学説明会へ来てもらえると いいと考えていた。 その旨、ジュニアセッションの会場でもアナウンスさせてもらったが、 予想は見事に外れた。
ジュニアセッションの講演数は100ぐらいあったので、 大学の資料やプログラムやアンケートは100用意したのだが、 ジュニアセッションの世話人の山岡さんに、これぐらいで足りそうか聞いたら、 ジュニアセッションの参加者は300人も居ますよ、と言われて、 少し焦っていた。 が、実際には、ジュニアセッションの参加者はそれほどは見に来なくて、 見込みが外れてしまったようだ。
最終的に、受付をした(ジュニアセッションの)参加者は、 18名だった。

理由はいくつか考えられる。
一番大きな理由は、以前から聞いていたことだが、 ジュニアセッションの参加者=大学で天文学を学びたい高校生、ではないことだ。 ジュニアセッションの参加者の何割が大学で天文学方面へ進んだかは、 きちんと調査する必要があるだろうという話も、以前から耳にしている。 今回、偶然だが、非常に粗い見積もりとして、18人/2,300人〜約1割、 という数値が出た。 ジュニアセッションの参加者のうち天文学に関心があるのは1割ぐらい、 というのは、それほど悪い見積もりでもないだろう。 できれば今回のような説明会なども援用して、より高めることができればいいが。
もう一つマイナーな理由は、昼休みという狭い時間帯にコアタイムをしたので、 やはり時間的に厳しかった点が挙げられる。 もし次回も設定するなら、ジュニアセッションの前日午後などに 設定すれば、後者の問題は避けられるだろう。
その他、外部から参加してきた高校生は、 合同進学説明会の場所がわからずに、 学会本体の受付に行ってしまった人も半分ぐらいいたようだ。
今回、試行してみて、遠方からわざわざ参加する人も居るぐらい、 外部からの参加者の意識やニーズは非常に高いことがわかった。 と同時に、設定やアナウンスなど、いろいろ検討事項も残った。

さて、次回はどうなるか。

秘密会合

一日、慣れぬ気を使って草臥れたけど、もう一仕事。 学会前に、JAXAの阪本さんからの連絡で、鹿児島の半田さんと共に、 あるヒミツの会合をもつことになった。 んで、先斗町の行きつけのお店に予約して、 (今日も!)4時半から3時間ほど、 呑みながらいろいろな打ち合わせをする。 打ち合わせは、まだしばらく続いたはずだが (実際、お店の看板ぐらいまで続いたらしい)、 6時ぐらいから(6時ぐらいには合流できるだろうと言っていたので) 学生からメールや電話がじゃんじゃん入るようになり(笑)、 7時半ぐらいに別の店へ合流。 新婚早々の有本夫妻や他のOBも含めて、10人弱ぐらいが居たかな。 そのうち2人増えて、10人ちょいで、9時ぐらい(?)まで、 1次会(こっちは2次会)。

なし 3日目

今日は、午前に聞きたい講演が1件と、 午後にテキストの打ち合わせが1件。 連日、4時半からの呑みが少し身体に堪えてきている(笑)。 午後の高密度のセッションでは、大須賀くんが座長だったし、 言いたい放題状態(笑)で楽しんだ後、 結局、4時過ぎから、夕方のセッションへ。






夕方のセッション

3日目の夜(夕)のセッションは、まぁ、1回ぐらいは、 京都らしいお店に行こうかということで、 やや高めだけど、2日目の秘密会議をしたお店へ行くことにした。 予約の電話を入れたら、まだ準備中だったけど、OKが出て、 結局、4時過ぎからスタート。

スタート時には、学会の会場に居た学生とぼくと合わせて7人だったけど (他に東北からのゲストが2人予定していたが)、だんだん増えて。。。 6時過ぎぐらいに院生が2人到着し、 続いて院生(+彼女さん)やOBが3人着いて、12人ほどになった。 さらに7時前にはゲストが2人参加。 最後は、9時ぐらいだろうか、 鹿児島の学会でも一緒に呑んでくれたY加藤くんも参加して、 最終的には15人にもなって、お店のテーブル席をほとんど占領状態(笑)。 後、残っているのは、座敷テーブルが1つとカウンターだけ。 幸いウィークデーだったので迷惑はかけなかったようだけど、 女将さん、お世話になりました。

ちなみに、写真を上から見ていくと何となくわかるが、 テーブルがどんどん長くなっている。

10時前?ぐらいにさすがにお開きになり (1次会だけで5時間以上?)、ぼくは帰ったけど、 翌日に聞いたところでは、何人かは大学へ、 何人かは加藤くんとさらなる修羅場へ向かったらしい。

最終日

昨日は飲み方もゆっくりしたペースにしたので、 5時間も呑んでいた割りにはあまり呑みすぎず、 朝は比較的スッキリ目覚めた。さぁ、もう一仕事!!

4日目の午前は高密度セッションで座長である。 そういえば、久々の座長である。 40代ごろはしょっちゅう座長を頼まれていたけど、 しばらくなくて、そろそろお役ご免と思っていたのだが。

とりあえず、早めに会場に入り、担当の学生と一緒に、 プロジェクタなどのセッティングをしてまわる。 電源が落ちたり、珍しいトラブルもあったけど、 まぁ、何とか議論も盛り上がり、一仕事終えることができた。

SSHの顔合わせが急に入り、午後からは大学へ急行。 何とも忙しい4日間だった。 宿題も膨大山盛りだし、どーしよー