数年ぶりの天文現象大イベント、日本列島金環日食部分日食である。
2009年の大大イベントだった日本近海皆既日食と違い、
今回は金環日食帯に約8000万人の人間が住んでいて、
日本人の3人に2人が居ながらにして観測できるそうだ。
2009年に日食病に罹患してからは、3年がかりで準備をしてきたものだが、
ホントに、あっと言う間に、もう明日に迫ってきた。
今回は研究室でも卒論などに絡めて大々的に観測するつもりだが、 観測機材も一度には買えないので、3年間かけて、 一眼レフカメラを5台くらい(+減光フィルタや三脚などのアクセサリ)、 小型望遠鏡ボーグなど一式、その他、多くの細々したものを少しずつ買い揃えた。 また、ビデオなど、すでに3台あったものも全部稼働予定である。 そして、去年からはそれらの機材で学生にも練習をはじめてもらった。 そんな長期にわたる計画の最終段階(じつは練習段階?)である。 研究室の日食観測班は、柏原キャンパスに5人ぐらい、天王寺キャンパスに4人、 奈良1人、堺1人、静岡1人、そして洋上1人という配置だ。 さてさて、明日の天気が心配だが、どうなるやら。 またぼく自身が、直前に私事でバタバタしていて、 直前の二日ほどは練習に充てる予定だったのが、 ぜんぜんできなかったので、うまく撮影できるかどうか大心配である。
ぼく自身は、クルーズ船ふじ丸からの観測予定である(上の洋上1人)。
もともとは、西はりま天文台の黒田さんから金環日食ツァーに誘われていて、
ふじ丸ならぬ黒田丸で優雅にクルーズ+日食観測の予定だった。
しかし、残念なことに黒田さんが病気療養になってしまい、
また黒田さんのピンチヒッターでの講演なども入り、
それなりに仕事がらみとなってしまった。
面白さ楽しさは半減してしまったけど、黒田さんの分も頑張らなければ! |
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メイン機材
持参の観測機材はパナソニックのミラーレス一眼レフカメラと 300mmの望遠レンズ(+減光フィルタや三脚)である。 え、ミラーがないなら、一眼“レフ”じゃないかな。 カメラ本体をできるだけ軽くしたかったので、 カメラに望遠レンズが付いたというより、 望遠レンズにカメラが付いた感じ。 |
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ふじ丸
森本おぢさんや黒田さんと同窓会ツァーで乗ったのが2010年だから、2年ぶりだ。 でも、森本おぢさんは星になっちゃったし、今回のツァーを企画した黒田さんも 病気療養中で、今回は二人とも居ないので、ちょっと(かなり)淋しい。 三ノ宮の空もどんよりしているし;泣 |
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TVカメラ
今回の金環日食クルーズには、テレビの取材クルーも来ている。 西はりまのスタッフや友の会関係者以外には、 香川の松村さんとか、見かけたが、船に乗ってしまうと、 もうどこに誰が居るやら。 |
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ダイニングルームふじ
船内をうろうろせずに、 さっさとダイニングへ向かったので、 運良く、窓際に座れた。 |
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本日のメニュー
もう、ほとんど、日食の方は諦めムードで、 とりあえず、ふじ丸を楽しむことにする。 フルコースなんか結婚式ぐらいでしか食べないが、 久しぶりのフルコース料理だ。 |
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オードブル
ふじ丸の料理は絶品で、 最初は海の幸のオードブルだ。 |
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オリジナル?
たいてい、上の皿に隠れていて気づかなかったけど、 お皿の真ん中の模様は舵輪だよなぁ。 |
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スープ
つぎはオニオン・グラタン・スープ。 ここらへんで、だいぶ、お腹一杯になってくる(笑)。 |
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自己メイン
真鯛とホタテ貝柱のグリルが、 ほぼ、自分に取ってはメイン料理。 |
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もう一つのメイン
もちろん、白や赤も、別口のメインではある。 ふじ丸のハウスワインもとても飲みやすいワインだ。 |
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メニュー上のメイン
メニューの上では、ステーキがメインだけど、 肉はもう無理。少しだけ食べたけど、もったいないなぁ。。。 |
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宵闇の神戸港
小一時間経った頃には、港もかなり黄昏れてきた。 |
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デザート
メニューなどにはとくに記載がなかったが、 日食や太陽系をイメージしたデザートプレートである。 |
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日食観察の説明会
美味しいディナーの後は、 明日の日食観察に向けて、注意事項など説明会があったけど、 ちらっと覗いたけど、ぶっち(笑)。 |
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キャビン
いつもきれいな船室で、 ほろ酔い加減で明日の講演準備などをした。 |
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早朝のデッキ
みんな早い早い、5時半ぐらいに指定甲板に出てみたらば、 もうたくさんの人たちが思い思いに陣取っていた。 真ん中の青いジャケットは4月から兵庫県立大・西はりまの伊藤さん。 |
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あそこらへん
たぶんあそこらへんに日の出直後の太陽があるはずだけど。。。 |
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6:31
もう部分日食ははじまっているはずだけど。。。 青いジャケットは西はりまの時政さん。 |
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6:32
こんなしょうもない写真を撮るヒマもあった。 何せ太陽がみえないので。 |
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7:34
金環直後ぐらいの写真。
拡大すると細い三日月太陽が写っている。
今回、とくに曇っていたせいもあるだろうが、
興味深かったのは、 |
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朝食
早朝から起きて、結構に寒い中を数時間頑張ったので、 さすがにお腹が空いた。 ふじ丸パンがまた美味しい(笑)。 でも、さすがに朝からはアルコールは頼まなかったけど。 |
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お仕事お仕事
10時から1時間半ほど、
メインホールで天文講座「ブラックホールの不思議」を話した。
今回の乗船者は400人ほどで、うち、
100人〜150人ぐらいが聞きに来られたかなぁ。
日食の方が△だったので、せめて講演ぐらいは愉しんでもらわないといけない。
なかなかの緊張感満載である。 クルーズだから年配のリタイア組が圧倒的に多い。 黒田さんだったら、グイグイ引きつける迫力のカリスマ講演だろうけど、 そこまでの力量もない。 そこで、カルチャーセンターの講演のような感じで、 年配の人はたくさん質問したいことがあるので、 間にちょくちょく質問を取ったら、ほどほどのいい感じになった。 |
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講演中
時政さんが撮影してくれた講演中の写真 |
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同上 | |
航路
ふじ丸の航路だけど、いったん、紀伊水道まで出たようだが、 晴れ間をもとめて、淡路沖まで戻ったようだ。 |
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昼食のメニュー
昼は和食のフルコースである。 講演で疲れていた上に、さすがに胃が悲鳴をあげかけている。 でも、しっかり、ビールもワインも頼んだりして。 |
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お膳
でも、ふじ丸は、ぜんぶ洋食フルコースではなく、 それなりに内容を考えてあるのでありがたい。 |
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金環日食デザート?
デザートは杏仁豆腐だけど、 これはとくに金環日食をイメージしたもんじゃないかも。 講演後だったので、久しぶりに昼酒もしたら、 この後、珍しく小一時間昼寝してしまった。 |
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こっちはてんでダメだったけど、あちこちに配置した観測隊の方では、 そこそこに十分に撮影できたようでよかった。 その逆でなくてよかった。 卒論その他に上手い具合に使えればいいけどなぁ。 | |
おまけ
これは5月5日の太陽で、いちおう、黒点や周縁減光もわかる。 |
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6:07
第一接触よりは前で、フィルター付き。 |
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7:22
第二接触より少し前、ここらへんは眼視状態で、 もちろんフィルターも外している。 |
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7:34
第三接触の直後で、やはりフィルターなしで眼視でみえていた。 肉眼でみえたのは、それなりに嬉しいかな。 |
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7:43
このあたりは、ほんとに薄雲の加減で、 フィルタかぶせたり外したり、忙しなかったけど、 たしかにそういう状態は気を付けないと危ない気がした。 |