宇宙(天文)を学べる大学 九州地区 合同進学説明会@佐賀県立宇宙科学館(2013/06/23)

大阪の二週間後、岡山の一週間後、6月23日(日)は、佐賀県立宇宙科学館で、 “宇宙(天文)を学べる大学”合同進学説明会である。

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10:00 受け付け開始
10:30 各大学の口頭紹介
12:10 昼食・個別面談
13:20 各大学の口頭紹介
14:10 個別面談
15:00 サイエンスカフェ
16:00 閉会
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おおむね大阪のプログラムを踏襲した流れだが、 参加大学は15大学・系なので、 各大学のプレゼン時間は10分ほどある。
うちのOBの橋本(未緒)くんが仕掛け人なので、 いままでのノウハウは伝授したが、実は、軽く越えられた。 交通の便の悪い場所だし、まぁ、20人も集まれば上等だろうと思いながら、 完全アウェーだけど枯れ木も山の賑わいで参加したが;;;

新鳥栖駅

九州新幹線と在来線の接続駅として、 最近できたらしい。 まわりはまったく何もない!!!

武雄温泉

新大阪から、さくらに乗り、新鳥栖で特急みどりに乗り換えて、 はるばる来たぜ、武雄温泉;思いっきり田舎っぽかった。 インテックス大阪から中ふ頭まで15分も歩きで、 さくらに乗るまで1時間ぐらいは重い荷物を抱えて歩いたかなぁ。 もう完全に燃料切れで、はやく液体燃料を補給しないと、やばい。

生き返った

車で連れられて、ビストロへ。 ビールとワインで生き返ったぁ。 料理も安くて美味しかった。

佐賀県立宇宙科学館

でかい;ひろい;;;
朝は早くて職員専用口にタクシーが着いたので、 これは帰りに撮ったものだが、 いやぁ、無駄にでかい(笑)。

会場

いつもどおり(?)一番乗り。 すでに、40人ほどの席が準備してある。 まぁ、半分ぐらい高校生、 半分ぐらいは大学関係者で、 ちょうどいいぐらいかな、 と思っていたが、大間違い。 佐賀(九州)と橋本を舐めていた。

うちのポスター

ポスターパネルに大学名まで準備万端で、 すぐにポスターを貼った。

合同進学説明会のポスター:大学紹介

受付

出足がいい。すごくいい。 10時から受け付け開始なところが、 宇宙科学館の開館時間の9:15分から、 どんどん高校生がやってきて、9:30には、 すでに10人程度が受付を済ませた。 これは経験的にはかなりくるぞ、と、 世話人でうちのOBの橋本くんに話していたが、 それさえも、見積もりが浅かった。

開会

10:30、開会開始の時点で、 説明会の会場は、ほぼ満席。 今回、研究室のパンフレットなどは、 ちょうど50部ほど用意していった。 まぁ、2,30部はあまるだろうけど、 橋本くんに頼んで、 宇宙科学館に置いてもらおうとの魂胆だったが。 この時点では、すでにすべて配り終えていた。 あれ、何、これ?
最終勘定は保護者一般まで入れて200名超、 高校生だけで100名を越えたらしい。 これ、すごくない?

大学紹介パート

これ、うち(大阪教育大学)も済んで、 11時過ぎの段階だけど、 予備椅子を出しても座りきれずに、 立ち見が出ている状態。

サービス、すげぇ

今回、事前に、大学スタッフには弁当を (宇宙科学館が)用意してくれるというメールが流れた。 でもまぁ、ホカ弁レベルであまり食べられないだろうと、 いつもどおり、サンドイッチでも買っていくつもりだったが、 前日に美味しい仕出し弁当だと聞いて、手ぶらでいった。 マジで、割烹の超美味しい仕出し弁当だった。 佐賀、遠いけど、サービスよすぎ(笑)。館長太っ腹!!

ポスターセッション

いやぁ、まったくアウェーのうちにも、 かなり聞きに来てくれて、嬉しい。 10冊ほど本を持参したけど、 すべてプレゼントできた。 ブラックホールにすごく興味があって、 ニュートンとかよく読んでいる中学生も来てくれて、 頑張ってね、4年後!!。

インタビュー

今回、なんと、テレビ局も3社取材に来ていた。 これは午後から来ていたNHK佐賀で、 ちょうど、ぼくの説明を聞いた後の女子高生に、 うちのポスター前でインタビューしているところ。 “大阪教育大学が印象的でした”とか、 言ってくれたかなぁ。

唯一、誤算

九州、広いし、泊まる人もいるだろう、 それよりまずは、まぁ、今回の反省会もあるだろう、 と思っていたが、みな、サクッと日帰り。 何コレ、わけわからん、 九州なのに、オサケ呑まないで帰るの!?  て言っても、帰っちゃうのは仕方ないので、 ここは美味しいと教えてもらった居酒屋<小鉄>で、 一人反省会(泣)。 っでも、聞いていたとおり、 ナスの田楽が、マジ旨かった。 もしかしたら、8月末にまた来ることになりそうなので、 そのときはまた、ここに来よう!


オンエア

ゆうべは疲れて早く寝たので、5時前には目が覚めて、 ホテルでごろごろしていたが。 なんと6時台のNHKニュースで、昨日の取材が、 しっかりオンエアされていた。 まず、会場の説明会の様子が流れた後に、 上でインタビューを受けていた子がオンエアされた。
さすがに“大阪教育大学が印象的でした”とは言ってくれなかったけど、 “県外からいろいろな大学が来てくれて視野が広がった”など 答えているバックは、ちょうどうちのポスターで、 大阪教育大学の名前もばっちり画面に映っていた。 でも、6時30分ごろのニュースなんて、 高校生みてないよなぁ(笑)。 それより画面を写メしとけばよかった(後の祭り)。

上は、福岡教育大の金光さんがキャプチャーしてくれたNHK画像をトリミングしたモノ; 「大阪教育大」「天文」がデカデカ映っている(笑)。 下は、大分の仲野さんが教えてくれたRKBニュースのyou tube画像 (http://www.youtube.com/watch?v=qUjZjCgYZVs)。 こっちは説明中のぼくが映っている。

ぼくも6年前から各地の説明会に出ているが、 今回の佐賀は、事前予想の10倍で、超快挙と言ってよい。 数年前の東京で、国立天文台のネームバリューで集めたときが、 ほぼ100人だったので、それを越えている。 東京や東北など、アウェーだと、 ポスターセッションでもあまり聞きに来てくれないが、 今回は10人以上と話せて、これも期待値の10倍だった。 これにはそれなりの理由がある。徹底した広報である。

科学館での広報をどうしたのか、 大阪と比較しながら事前に聞いた話を並べてみよう。

・各高校へのDM
佐賀県内の全高校40余校と周辺県の進学校170校ほどへDMしている (中学校へも100校以上配布したらしい)。 大阪でも近畿一円のSSH・SPP・進学校など70校ほどにはDMしている。 大きく違う点は、 うちでは各高校へ案内チラシやポスターを1部ずつ送付するが、 佐賀では、クラスで貼れるように、各高校へ30枚ぐらい送ったことだ。 したがって、受け取った理科担当の人が、配布してくれれば、効果が桁で上がる。 また人間心理的にも、1枚のチラシだとゴミ箱にも捨てやすいが、 30枚もくると捨てにくい感もあると思う。
科学館には広報スタッフが3人居て、 人力と予算両面で全面的支援があったらしい。 大学でやる場合、人力は学生パワーを借りるとしても、 70ぐらいなら研究費の持ち出しで何とかするが、 70×30=2000枚となると躊躇する。 しかし、ここは何とかしたい、見習うべき点だと思う。

・教育関係者との連携
開催当日も来ておられて挨拶もしたが、 佐賀県の有力な校長とパイプを作って、 さまざまな教育関係の会合へ出かけて、 宣伝してきたそうだ。 うちではOBの手を借りて、教育関連へは流してもらっているものの、 あちこちの会合へ足で廻ってまでは、 いままでしていないし、これからも難しかろう。

・さらに再配布
上記のことをしても、現場で伝わっていないなど聞いて、 再度、現場へアナウンスしたらしい。 もちろん、大阪ではしてないし、そこまでは無理だろう。

・マスコミ各社への連絡
科学館からのニュースとして、マスコミ各社へ流したらしい。 大阪でも以前はマスコミや雑誌にアナウンスしていたが、 まずあまり取り上げてくれないし、アンケートでも効果がなさそうなので、 最近は省力化で止めている。 有数の教育県である佐賀では効果があったのかもしれない。

驚いたのは、福岡から20人ぐらいの生徒をバスで引率してきた学校があったことだ (最後の最後まで残っていた)。 夢ナビのように一般的な説明会ではバスで乗り付ける学校は多いが、 天文だけに特化した説明会では、かなり珍しいだろう。 佐賀だけでなく、福岡とかも教育熱心な県なのかもしれないが。

ともあれ、 いい勉強になると同時に、 いい刺激になった。

後日の詳報では、
参加人数:227名
高校生79、
中学生26、
小学生17、
保護者77、
教員12、
一般14、
大学生2
とのことだった。驚異的である。