光の工作 (Hand Craft on Light)

長年の実践にもとづいて, 多くの人たちがいろいろな天文教具(天文アイテム)を 工夫し考案してきています. ここでは,それら天文アイテムのうちから, 光と色に関係したものをいくつか紹介します. 実際に作って試してみましょう.


光る星座絵




蛍光アクリル板に好きな星座の形に星や星座線を刻むと, 麦球やペンライトで光る星座絵ができます.

  1. 大き目の雑貨店などで蛍光アクリル板を買ってきます.
  2. 好きな星座の絵を用意します.
  3. アクリル板を適当な大きさにカットして,縁を紙やすりで磨きます.
  4. アクリル板の裏側に絵をセロテープで貼り付けます.
  5. 星の位置に合わせて電動ドリルなどで円錐状の浅い孔を削ります.
  6. 星座線をアクリルカッターなどで刻みます.
(!)アクリルの縁をカットするときや孔を空けるときには, 怪我をしないように注意しましょう.

切削中


ペーパー分光器




グレーティングフィルム(回折格子フィルム)を使えば, 紙と糊で簡単安価な分光器ができます.

  1. 教材会社や大きな雑貨店で,「グレーティングシート(回折格子フィルム)」を手に入れます.
  2. 展開図を適当なサイズにプリントします.
  3. 展開図に合わせて工作用紙を切り取ります.
  4. 展開図を仮組みし,裏面を黒く塗ります(あるいは黒い紙を貼ります).
  5. スリットとのぞき窓をきれいに切り取ります.
  6. 窓より大き目のサイズにフィルムを切ります(2000円程度で数十枚分になります).
  7. のぞき窓に回折格子フィルムを貼ります.
  8. 箱全体を隙間がないように組み立てたら完成です.

(!)フィルムには縦横があるので間違えないようにしてください. 縦横は見た目にはわかりにくいので, フィルムを貼るときに最初はセロテープで仮止めして仮組み立てし, スペクトルが上手く見えるかどうか確認するとよいでしょう.

展開図
直視分光器とスペクトル


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