光の色と物の色(Light Color and Body Color)

一口に色といっても,自分で光っている物体(光源)の色と, 光に照らされた物体の色とでは, 色が付くしくみも色自体も違います. また自分では光っていないモノの色も, 赤いガラスのような透明体と赤い紙のような不透明体では, 色の付き方は異なります. さらに,人間の目や頭での色の認識も, 色彩感覚の個人差があり微妙です.

光源色

ロウソク,懐中電灯,大文字送り火の火,街の灯り,太陽や無数の星々のように, 自ら光っているモノの色が光源色(light color)です. 光源色は光源から発する光の成分によって決まります.

物体色(反射体)

花の色,鳥の色,月や惑星の色のように, 光に照らされた物体の色が物体色(body color)です. この物体色は,物体の表面で光源の光の一部が吸収されて生じます. そのため,物体色は,光源から発する光の成分と, 物体表面での吸収の性質の両方に依存します.
もっとも左の画面の花の色も,ディスプレーで見ている以上は, すでに光源色になっているのですが(笑).

物体色(透明体)

色付きフィルター,ステンドグラス,ワインやカクテルの色など, 透明な物体を通過してきたときの色も, 物質中を通過する際に光の一部が吸収されて生じるので, 物体色の一種です. ただし,光源からの光が物体表面で反射されて生じる物体色とは, また少し違った色が生じます.


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