黄道第12星座。双魚宮。
設定者はプトレマイオス。
現在、春分点(座標原点となる)がある。
しかし、これは永遠にここにあるのではなく、歳差のため、
いずれ隣のみずがめ座に移ってしまう。
その移動量は毎年50″(秒)であるので、72年に1°(度)ずれることになる。
12宮を創設した2000年前からは、約38度のずれが生じている。
その結果、2000年前にはおひつじ座(白羊宮)にあった春分点が
今では隣のうお座に移ってしまっている。
同様に夏至点はかに座からふたご座へ、秋分点はてんびん座からおとめ座へ、
冬至点はやぎ座からいて座へ、それぞれ移ってしまっている。
北の魚と西の魚(南の魚ともいう)が紐で結ばれた姿であるが、
その形を見出すのは困難である。
結び目であるα星と、西の魚の口であるβ星がやっと目に付く程度である。
神話では美の女神アフロディテ(英語でビーナス)とその子エロス(英語でキューピッド)が
河畔を散歩している時、怪物テュフォンが現れ、
それから逃れようと川に飛び込んだ際に、魚に化けた姿だという。
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主な恒星
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符号
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名前
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意味
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等級
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距離
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α
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アル・リスカ
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結び目
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3.8
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4.2等と5.1等の2つの星が周期720年で回り合っている連星である。
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β
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フム・アル・サマカー
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魚の口
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3.6
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西の魚(南の魚ともいう)の口にあたる。
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星雲・星団・その他
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M74 (NGC628)
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銀河。10.2等。3700万光年。赤経1h36.7m、赤緯+15°47′。
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