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一番単純なブラックホールは,球対称のブラックホールで,
シュバルツシルト・ブラックホール(Schwarzschild black hole)
と呼ばれています.
シュバルツシルト・ブラックホールは,
事象の地平面(event horizon)という,
一方通行の球面で取り囲まれています.
事象の地平面は,それより内側に一歩でも踏み込むと,
二度とこの世に戻ってこれないという境界面で,
その内側からは光さえ出てこれません.
その彼方のできごと(事象)が見えなくなる境界(地平面)という意味で,
事象の地平面と呼ばれています.
ニュートン力学のイメージでは,
脱出速度が光速に等しくなる面が事象の地平面です.
 シュバルツシルト・ブラックホール
このシュバルツシルト・ブラックホールの事象の地平面をとくに,
シュバルツシルト半径(Schwarzschild radius)と呼びます.
ブラックホールの質量を M,光速を c,
万有引力定数を G とすると,
シュバルツシルト半径 rgは,
rg=2GM/c2
という簡単な式で表されます.
事象の地平面の半径は,ブラックホールが回転していると,
若干小さくなります.
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