中性子星


白色矮星における電子の代わりに, 中性子同士の強い反発力(縮退圧)で強烈な重力を支えている星が, 中性子星です.


中性子星の模式絵

太陽の4倍から8倍くらいの質量の星の場合は, 超新星爆発の後に何も残りませんが, 8倍から数十倍の質量の範囲では, 超新星爆発の後に中性子星が残ります. もとの星の質量は太陽の何十倍もあっても, 大部分は星間空間に飛び散ってしまい, 残された中性子星の質量は太陽程度になります. しかし中性子星の半径はわずか10kmほどしかないため, 平均密度は1立方cmあたり実に5億トンにもなります. これはほぼ原子核の密度で,いわば中性子星全体が, 中性子が隙間なく詰まった巨大な原子核のようなものです.


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