『SFを天文する』
大阪教育大学 福江 純
@京都SFフェスティバル
$1998年12月05日


今日は,京都市内で開催されたSFファンの集りに行ってきた.

ぼく自身は, <ハードSF研究所>という石原藤夫氏が主宰する会を除いて, 昔からSFファン活動とは無縁な方である. なかなかヒマと金がないし,元来が出不精なためだ. 今回も,世話人の方から講演を頼まれたとき,一瞬躊躇したが, まぁ場所が京都市内で近いし,幸か不幸か時間も空いていたので, 引き受けてしまった.

会場になっている東一条の芝蘭会館までは, 歩いても20分ぐらいしかかからないのだが, ちょっと時間がきつかったので,タクシーを飛ばして駆けつけた (雨が土砂降りだったためだという話もある). …でも,帰りはちゃんと歩いて帰った.

芝蘭会館に着いたときは,ちょうど昼食休憩時だったのだが, スタッフの人たちが必死こいて機械をいじっている. どーも,パソコンからプロジェクタまでの接続がトラブッているらしい. 機械の故障はあり得ることなので,念のためにOHPも用意はしていたが, できるならブラウザで見せたい (内容は基本的には全部ホームページに貼ってあるが, 著作権がらみの絵は外してあるし). 場合によっては,パソコンの画面を直接見てもらえないかと思ったが, 参加者は80人ぐらいもいるらしくて,それはさすがに無理みたい. 心配しながら見守っていたら,講演開始の5分前に接続に成功した. ご苦労さまでした>岡田さんはじめスタッフのみなさん

さて,話本編は,今年作成したSF天文学のネタを組み合わせたモノで, 基本的には他の場所で話したのと同じ内容の話なのだが, 聴衆がSF好きの(濃い)メンバーばかりなので, 一般の人向けのときとは,ぜんぜん雰囲気が違う. まず第一に,エヴァとかコロニーとか, 設定や背景などの説明がぜーんぜん要らない. だから,予定以上にいろいろな話ができた. が,一番違ったのは,とにかく“受けた”ことだ. クリックしてラミエルの絵が出れば受けるし, ノリコの話で受けるし,ダーティペアの絵で受けるし, SFがらみの話はどれでも喜んでもらえて, 話してて,こっちもとっても嬉しかった. …でも,後で聞いたら,ガイナックスの人とかも居たらしくて, エヴァネタばんばん出してしまったけど, 変なこと口走ってないよなぁ(^^;

最後の10分ほどを質問時間に当てたのだが, 質疑応答もいろいろ楽しませてもらった. でも,最後の質問は……,

“東京大学出版会から出ている天文学の教科書だったと思うんですが, まともな教科書だと思うんですが,最後の付録にあるギリシャ語の表で, Z(ゼータ)のところの用例にZガンダムとあったんですが, あれは福江せんせは関係してたんですか? 云々”

というもので. ははは,まず,そいつは, 恒星社厚生閣から出ている 横尾武夫編『新・宇宙を解く』というテキストじゃ! それから,実際,中身はごっつまともなテキストである. でも,たしかに,最後の表は,ぼくが作りました(^^;


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