太陽(The Sun)

地球にもっとも近い恒星−太陽は, ほとんど水素からできた巨大なガス球です. 中心部で水素がヘリウムに変換する核融合反応が起こっていて, その膨大なエネルギーによって光り輝いています.

太陽コロナ

太陽コロナ
太陽観測衛星「ようこう」の軟X線望遠鏡(SXT)で撮影された太陽コロナです. 太陽の光球(表面)は約6000度でX線をほとんど放射しませんが, 太陽のコロナは100万度という高温でX線を放射します (なぜコロナがそんなに高温なのかは,まだよくわかっていません). そのためX線で観測すれば,太陽のコロナだけを観測することができます. 実際,「ようこう」に搭載された軟X線望遠鏡によって, 左のような鮮明なコロナ画像を撮影することができました.
(宇宙科学研究所 ようこうHP)
コロナの中に浮かぶプロミネンス(紅炎)は, 1〜2ヶ月ほど安定な姿を保っているかと思うと, 突然,爆発的上昇を開始して見えなくなってしまいます. このプロミネンスの爆発的上昇に伴って物質が放出され, 2〜3日後には地球にもその衝撃波がやってきて, 磁気嵐やオーロラを発生させることがあります.

太陽の可視光スペクトル

太陽の光(白色光)をプリズムに通すと, 虹の七色にわかれます.
太陽のスペクトルは,絶対温度で約6000Kの黒体放射に近いですが, その中には,フラウンホーファー線と呼ばれる, 多数の暗線(吸収線)が見られます.
上:太陽のスペクトル(国立天文台 岡山天体物理観測所 91cm)
左:部分日食の連続画像(1997/3/9 大阪教育大学にて 田鍋和仁 撮影)


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