ブラックホール国際会議@京都(2003/10/28-31)
Stellar-Mass, Intermediate-Mass, and Supermassive Black Holes@ Kyoto International Community House

ブラックホール天体現象をメインテーマに置いた国際会議が京都で開催され, 国内120人海外80人総計200人もの研究者が一同に会した.

従来から,ブラックホールには, 星の進化の果てにできる太陽の10倍くらいの質量をもった 恒星質量ブラックホールと, 活動銀河の中心に鎮座する太陽の1億倍くらいの質量の 超大質量ブラックホールがあるとされてきた. そしてこれらのブラックホールの周囲には, 光り輝くガス降着円盤が渦巻いていて, X線星・マイクロクェーサー(恒星質量ブラックホールの場合)や, 活動銀河・クェーサー(超大質量ブラックホールの場合)など, さまざまな活動現象を引き起こすと考えられてきた.
それに加えて,最近,X線の観測によって, 太陽の数百倍から数万倍くらいの質量の 中間質量ブラックホールではないかと推定されるものが見つかり, 恒星質量ブラックホールと超大質量ブラックホールの ミッシングリンクかもしれないと考えられるようになってきた.

今回の国際会議では,観測から理論まで,X線星から活動銀河まで, さまざまな分野の研究者が集まり, これらのブラックホール天体現象を統一的に理解しようと議論したのである. 内容的にも大変に充実した会議だったといえよう.

会場の京都国際交流会館.
南禅寺前の風光明媚な場所にある瀟洒な建物. ただなぁ,家からだと交通の便があまりよくなくて, バス−京阪−地下鉄と乗り継ぐのを思うと, 結局,ほとんど毎日タクシーで通うことになった. 京大の院生はもちろんチャリだったけど(笑). 幸いだったのは,4日間とも毎日, ほんとに綺麗な秋晴れの日が続いたことだ. 周囲を散策した人も多かったろう.
初日のオープニング.
SOC(科学組織委員会)の嶺重 慎さんが 会議の目的などを話しているところだが, やっぱ会場内はよく写らない.
会場風景.
国際交流会館のメインイベントホールで行われたが, だいたい200の椅子席がほぼ満杯状態になっている. この階段状になっている壇に据え付けられた椅子が, 国際会議場にしては立て付けが悪く折畳式だったのだ. パンフレットにはこのイベントホールで100人規模の 立食パーティもできるようなことが書いてあるので, もしかしたら,階段全体が引き込みしきなのかもしれない. ちょっと見てみたかった.
ポスター会場1.
ポスター会場2.
ポスター会場3.
ちゃんと参加している証拠に自分の写真も(笑)
夜の部.
もちろん夜の部はあった. 会場の近辺はあまり店がないのだが, 河原町まで出るのも面倒なので, ちょうど岡崎道のところに湯豆腐の順正があり, そこに入った. 団体観光客向けらしく,南禅寺前の本店よりだいぶ格安.

で,湯豆腐セットとか一品とかいろいろ頼んでつついたが, 生ビールがなかったのが失点.

でも,こうやってみると, ほとんど合コン状態に見える??

というか, 保護者(2名)付き合コン???

ともあれ,会議のお世話ご苦労さまでした.

落ちの写真がなかったので, ホームページのぼくの画像を使ってくれていて, ちょっと嬉しかったポスター展示から.