西宮シンポジウム@西宮市夙川公民館(2004/11/01-02)
ポスト西宮シンポジウム@京都市京都大学基礎物理学研究所(2004/11/04-06)

連続・連携した2つの国際研究集会が、西宮と京都で開催された。
前者の西宮シンポジウムというのは、正式には、 「西宮湯川記念理論物理学シンポジウム」というそうだ。 ノーベル賞物理学者の湯川秀樹が西宮の夙川に住んでいたことから、 西宮市が主催して行っているもので、今回が第19回目になる。 理論物理学が中心なので、従来はほとんど参加したことがなかったが、 今回のテーマが、

The 19th Nishinomiya-Yukawa Memorial Symposium
Origins: From Early Universe to Extrasolar Planets
(起源:初期宇宙から系外惑星まで)

というもので、天文でもホットな話題ばかりなので、 はじめて参加することにした。

西宮シンポジウムは招待講演だけなのだが、 各国から第一線の研究者が集まるので、 招待講演だけではもったいないし、 若い人の発表の場も設けようということで、(と思うのだが)、 西宮シンポジウムの直後に場所を京都に移し、引き続き行われたのが、 後半の「ポスト西宮シンポジウム」である。 後半のテーマは、

Post-Nishinomiya-Yukawa Symposium
Origins: From First Objects to Extrasolar Planets
(起源:初代天体から系外惑星まで)

で、前半とわずかに違っているところが微笑ましい。

会場の夙川公民館。
市立西宮高校では、この十数年間、年に一回の割で、 理科の特別講義をしているので、阪急西宮北口まではときどき行くが、 一つ先の夙川駅には今回はじめて降り立った。 WEBから地図をゲットしたものの、 徒歩何分などという情報が書いてなくて、 タクシーかなぁと心配していたけど、 夙川公民館は駅から目と鼻の先にあった。
これは系外惑星について話したUCバークレイのジェフ・マーシー(G.Marcy)。
あまり癖のない英語で、久しぶりの耳にも比較的聞き取りやすかった。
惑星の影響による母星のゆらぎ。
こんな綺麗なデータがどんどん!
重元素が多い星では惑星系をもつものが多い、というデータ。 これもその筋では有名なんだろうけど、面白かった。
質問に立ったフランク・シュー(F.Shu)。
十年ぶりぐらいに会ったけど、すっかり老けていた (ちゅうか、向こうは覚えてないよ)。 長年、アメリカに住んでいたが、いまは退官して、 台湾のTsing Hua大学の学長だそうだ。
1995年に系外惑星をはじめて発見したジュネーブ天文台の ミッシェル・マイヨール(M.Mayor)。
今回はこの人を見に行ったようなもんだ。 思ったより年配だったので少し意外だった。 フランス訛り?で英語は聞き取りにくく、 OHPを見ながら一所懸命に講演内容を追いかけた。
ミッシェル・毎夜ー流(マイヨールで変換したらこうなった) のサービスショット。

場所を京大基礎研に移しての、ポスト西宮シンポジウム
コーヒーブレイクで議論中の、 須藤大先生とマイヨール。
須藤氏は相対論的宇宙論から系外惑星へ鞍替えしたらしい。 今回のシンポジウムでも相変わらず元気いっぱいだった。
マイヨールの激写(笑)近接ショット。
上の写真の直後に、一瞬、マイヨールの身が空いたとき、 撮らせてもらった。 フラッシュが眼鏡に反射しないかとか、 いろいろ気遣ってくれて、何度かポーズを取ってくれた。
写真を撮らせてもらう前に、 (ぼく自身は)降着円盤や宇宙ジェットの研究をしているが、 今回のシンポジウムはマイヨールに会いに来たんだ、 などと自己紹介したら、嬉しそうにしていた。
ポスト西宮シンポジウムのバンケット(晩餐会)。
てっきり京大生協あたりでやるもんだと思っていたら、 立て替えなった時計台下の記念ホールで大々的に行われた。
基礎研所長らの挨拶の後、これは須藤先生の挨拶中かな。 司会の大役は何と、フェロ夫こと加藤Yくん。 頑張って背広に着替えてきていた。
大御所ダグ・リン(D.N.C.Lin)。
バンケットもお開き間近に、挨拶をしているリン。
闘魂・無敵・特攻三人組。
リンからプレゼントをもらった、 マーシー、マイヨール、パパロイゾウ。
もう何が何やら。