秋季学会@札幌
(2005/10/06-08)

日本天文学会の秋季学会が札幌で開催された。 北海道は3回目だが全部学会というのも何だかなー。 前回の学会から10年ぶりぐらいだが、 札幌の街はあちこちが随分変わっていたような感じがする。 そもそも前回までは学会は北海道大学でやっていたが、 今回は札幌コンベンションセンターで開催された。 札幌駅にはすげぇでっかい地下街もできていたし。

今回の学会もいろいろと行事が多くて忙しかった。 やっぱり季節の変わり目で体調が悪かったけど、 呑んでいるうちに、じゃなくてお仕事をこなしているうちに、 だんだん体調がよくなってきた。

久しぶりのフライト。

学会前日の5日に札幌入りした。 さすがに北海道なので飛行機。 窓の外には十和田湖が拡がっているはずだけど、 よくわかんない。 関空まではいつものMKスカイゲートシャトルを使ったが、 2時間ぐらいかかるし、さらに2時間のフライトやら、 新千歳から札幌まで1時間かかって、半日がかりで、 かなり草臥れた。

別に嬉しくもないツーショット。

前日の夜は体調もよくなかったしクタクタだったので、 札幌についてすぐ、駅前の居酒屋に入った。 毛ガニの頭(足が取れたモノで安い)は安かったけど、 水晶豆腐はあまりいただけなかった。 ビールも2,3杯呑んだだけで1時間でお開き。

会場の札幌コンベンションセンター (これは2日目に撮ったもの)。

東の郊外のだだっ広い敷地に、 馬鹿でかい会議場ができていた。 いくら地面が多いからといって、 ただただだだっ広いのは止めて欲しいなぁ。 ちょっと移動するだけでも草臥れる。 おまけに交通の便も至極悪い。 結局、体調が悪かったり(初日)、 朝が早かったり(2日目、3日目)、 荷物が多かったり(3日目)、 あれやこれやで、毎朝タクシー通勤になった。

コンベンションセンターの内部。

ほんとにだだっ広い。 まぁ、居心地のいい椅子があちこちにあったのはよかったけど。 前日札幌入りしたときは寒かったが (予想と違って最初の夜が一番寒かった)、 学会初日はきれいに晴れて、 コンベンションセンターの中も温室状態だった。

コンベンションセンターの庭。

やっぱりだだっ広い。 初日は体調がまだいまいちだったので、 庭が見える机に陣取って、半日ほど計算をしていた。 学会会場では講演を聴くか人と話せ、と人には言ってはいるが、 紙と鉛筆の人間にとってはまとまった時間が取れるチャンスでもある。

午後の半ばぐらいに、最初のお仕事: 日本天文学会百年史の編纂委員会が1時間ほどもたれた。 尾崎委員長や若い人は頑張ってくれているので、 ぼくたちも頑張らなければいけないなぁ。

初日夜の呑み会。

初日の夜は大通りで十数人の呑み会になった。 コンベンションセンターを出る直前に、数人の院生と、 天文天体物理若手院生の会の夏の学校の 「天文学と社会」分科会の話をしていた (25年ぐらい前に、第2回「天文学と社会」分科会の 座長をした関係で)。 で、これは、居酒屋で当時の夏の学校の資料を見ているところ。 25年も前に自分が書いた文章を見せられて、かなり恥ずかった。

若手テーブル(笑)。

このときは写真撮るから何か芸をしろと言われたような気がする。 ぼくの前に座っている名大のAクンと東大のBクン (やっぱり名前忘れた)が壊れかけている。 周囲の毒気に当てられたらしい。

同上。

誰が撮ってくれたのか知らないけど、 後でデジカメを見たらいろいろ写っていた。

シニアテーブル(怒られそう)。

左端に肩しか写っていないけど、 右側の粟野さんとはす向かいの田島さんに挟まれたコーナーには、 しっかりと京大基礎研の嶺重さんが座っている(!)。 手前は苦節十年の有本くん。

真っ当テーブル(ウソ)。

一番まともそうだけど、知るヒトは知っている。 ちなみに、1次会がお開きになった後、 縣さんと有本はすすきのの闇に消えていったらしい(目撃者談)。

中日が仕事目白押しなんで、初日の夜は控えめにするつもりだったけど、 熟選ビールがなかなか美味しくてつい飲み過ぎてしまい、 翌朝は久しぶりに頭が痛かった(反省)。

ポスター。

左から、H46ポスター(渡会くん)、H47(西山くん)、 H48(川田くん)、H49(福江)、 H50(秋月さん)、S02(福江)。 H46からH50までは、高密度分科会のポスターで続いているのだが、 よく見るとどのポスターにも、緑色の大阪教育大学ロゴが貼ってある (デザイン;秋月+西山)。 いかにも大阪風のドギツイ配色である(笑)。 目立ってナンボの精神だけど、OHPでも使ったのは少し恥ずかしかった。

学会中日は朝から晩まで大忙し。 まず午前のセッションでは、 自分の発表があったけど、その前に、 第一子誕生予定で学会参加を断念した渡会クンの代理発表。 代理発表の最初には、もちろん、本人が欠席した理由と、 家族思いだと言うことを宣伝しておいて欲しいという 渡会クンの主張を聴衆に伝えておいた。 でも、前の晩に喋りすぎて、声が割れていた。

午後は、同じく高密度天体のセッションの座長。 パンクチュアルなのでなかなか気疲れする。 さらに、天文教育フォーラムの司会。 こっちはもっと気疲れした。

天文教育フォーラム 「就職:採用する側とされる側のミスマッチ −こんな人材がほしい 2」。

はじまったばかりだが、この後も、どんどん人が増えていった。 最終的な参加者は320人にもなったらしい。 直前までセッションの座長をしていたので数分遅れた。 講演者は、東大の須藤さん、JAXAの松岡さん、そして 国立天文台の海部さんだが、みな話し上手で、 司会で気疲れしたけど、話自体はとても面白かった。 ただ、実際の就職対策に役立つかどうかとなると怪しいなぁ。 組織などの問題も含めてシニア側の抜本的な構造改革と、 周辺世界を視野に入れた若手側の意識改革が必要な気がする。

夜はすすきのへ。

夜は、例によって、学会の懇親会はブッチ。 今回の懇親会はなかなか料理がよかったらしいが (でも、やっぱり、すぐになくなったらしい)、 とにかく一日中仕事して疲れたので、 座ってゆっくり呑みたかった。

中日に行った小樽食堂。

先発組はOBの越山くんを交えて、 4人ほどが6時過ぎからスタート。 初日に比べるとゆっくりと2時間ぐらい呑んでいた。 懇親会参加組などが9時ごろぐらいから合流して、 12人ほどになる。 初日が飲み過ぎたので、中日は少し抑えめにしたつもりだが、 でも1次会だけで12時過ぎまで呑んでいた。

そうそう、今回の大ヒット発言は、 愛知教育大学教授であり天文教育普及研究会会長でもある 澤さんの“あわよくば”発言だった。 公に詳細をつまびらかにするわけにはいかないが、 これだけで、2時間ぐらい盛り上がった。

JRタワーT38で。

最終日、帰り道に札幌駅によって院生たちと昼を食べた後、 駅のJRタワーT38に上がってみた。 生憎の小雨模様で遠くは見えなかったが、 まぁ、唯一、ミニ観光である。

JRタワーT38の展望階にあるトイレ。

展望階でトイレに入ったら、 男子トイレからも眺望できた。 逆に外からも見られるわけだが、 38階の窓の外にだれかいたら怖いだろう。 とくに夜なんか。

新千歳で食べた北海道名物チャンチャン焼き。

前の日の中日の夜にもチャンチャン焼きを頼んだけど、 同席していた越山くんのチャンチャン焼きにははるかに及ばない味だった。 本場で美味しいチャンチャン焼きに巡り会えずに残念に思っていたが、 新千歳でフライト前に食べたチャンチャン焼きはかなりいけた。

地ビールのポップ。

最後の締めのチャンチャン焼きは美味しかったが、 北海道の地ビールはいろいろ試してみたが、 それほど強い印象を受けなかった。 別にまずい訳じゃないけど、 銀河高原ビールや萩の村塾の方がかなり美味しい。 まぁ、 「“ポップ”を十分に効かせた爽快な本格派ビール」 というような“ポップ”が立っていちゃあかんよなぁ。 思いっきり間違っているし。 まさか、洒落じゃないと思うけど。

札幌は初日を除いて予想以外に暖かく、 京都に戻ったら寒くて軽い風邪を引いてしまった。 今回の学会は、仕事も多かったが、 研究面の議論もたくさんできて、 その面でも非常に有意義だった。 うーん、しかし、せっかく研究モードのスイッチが入ったのに、 直後にホームページを作成しているようじゃあかんなぁ。