AIU08国際会議@筑波高エネルギー研究所
(2008/03/11-15)

今年度の国際会議第5弾は、 筑波の高エネルギー研究所で開催された高エネルギー宇宙物理学関係の会議だ。 高エネルギー研究所に宇宙物理グループができたことを記念する立ち上げの国際会議で、 正式名称は、
KEK Cosmophysics Group Inaugural Conference
Accelerators in the Universe
- Interplay between High Energy Physics and Cosmophysics -

で、3月の12日から14日まで開かれた。 筑波には何度も行ったことがあるが、トリスタン加速器のある 高エネルギー研究所にはまだ行ったことがなく、 こんな機会でもないと行くこともないので、 宇宙論などの勉強も兼ねて参加した。 またせっかくの機会なので、日にちに余裕を取って、 筑波の梅村さんたちとも議論することにした。
筑波センター
筑波に到着した日は、3月初旬とは思えないほど、 抜けるような青空のポカポカした暖かい日だった。 風が強いのがかなわんなぁ、と思っていたら、 この暖かさと風が思わぬ落とし穴。 花粉症の激発である。ほんと参った。
計算科学センター
議論に出かけた筑波大学計算科学センター。 改築したと聞いていたが、外観は同じような。
ロビー
おおおお、中は一新。 玄関内にはロビーができていた。 奥に向かって増築したらしい。
高エネルギー研究所
現在の正式名称は、高エネルギー加速器研究機構だそうだ。
構内
なにしろだだっ広い。むちゃくちゃ広い。だから遠い。 一番奥の方にみえるビルで国際会議があった。
会議室
会議の始まる前で、まだ人もまばら。
リニアック左
初日の昼時間に、ビジターオフィスで地図をもらって構内を少し散歩した。 これは構内西南方向にあるリニアック(線型加速器)だと思う。 シンクロトロン加速器の茫漠たる知識では、 ここで電子を初期加速して、リング状の加速器本体(トリスタン)へ打ち込む、 はずである。 左側の道路の果てが加速のスタート地点。
リニアック右
そして右側の道路の果てが加速器リングとの接続地点。 まぁ、とにかく初期加速装置でさえ、とてつもなく長い、でっかさを実感。
トリスタン眺望
会議の開かれているビルの最上階へ上って、 トリスタン加速器があるあたりを撮影した。 加速器自体は地下に埋まっているんだったかなぁ。 よく覚えていないが、いずれにせよ、全域はこのフレーム内に収まっていないはず。
レセプションパーティ
初日夜のレセプションパーティ。 周辺には食べるところまったくないし、 会費も安かったので、レセプションパーティに出てみたが、 思わず、和食系の美味しい料理がいろいろ出てきて、正解。
レセプションパーティ
ただ、分野がかなり違うので知り合いが少なく、 もっぱら呑んで食っていたら。
ビッグゲスト
もっぱら呑んで食っていたら、参加者の外国人が、 「楽しんでるかい(Do you enjoy the meetingとかなんとか)」と 話しかけてきた。 「はいな、おもろいで。今回は宇宙論やガンマ線バーストを 勉強しにきたんや。」 てなことをエエカゲンな英語で答えながら、 名札をちらりとみると!!
ゲゲ、<ロジャー・ブランドフォード(Roger Blandford)> とあるではないか。この業界では大物中の大物である。
「えええ! あんさん、ブランドフォードやんか。 この会議に参加した目的の一つは、あんさんに会うことや。 (これはホントである)」と言ったら、嬉しそうに破顔。 さらに「写真撮らしてんか!?」と撮らしてもらった。 また大物コレクションが一つ増えた。
ブランドフォードの講演
翌日のブランドフォードの講演。 講演自体は、高エネルギー宇宙物理に関するレビュー的な内容で、 だいたい知っている話ばかりだった。
バンケット
2日目夜のバンケット(正式晩餐会)。 やっぱ、乾杯の音頭はビッグゲストのブランドフォードである。
バンケットの料理
バンケットらしく豪勢な料理が出たけど、肉料理のオンパレードで、 食べられるものがなかった。 上の写真に写っている、オムライスのタマゴ部分ばっかり食べていた(トホホ)。
アイスワイン
唯一の救いは、アイスワインが出たことかな。 とても芳醇で濃厚なワインで、 かなり甘いのでグビグビ呑めるものではないが、 非常に美味なワインである。