秋季学会@岡山
(2008/09/11-13)

たいてい下旬なのだが、今年は少し早め、中旬に、 日本天文学会秋季年会が、岡山の岡山理科大学で開催された。 当初は11日に岡山に入る予定だったが、 天文教育や共同研究の打ち合わせもあって、 前日から岡山に入ることになった。
唯心山から眺めた沢の池や茶室のある中の島

昼過ぎには岡山に着いたが、ホテルのチェックインは4時からだ。 喫茶店で仕事をするつもりだったが、生憎の快晴である。 急遽、予定を変更して、見聞を広め教養を深めるために、 また、風景写真などの取材も兼ねて、 日本三大庭園の一つである後楽園を訪ねることにした。 水戸の偕楽園や金沢の兼六園に行ったときは、まだ眼が肥えていなかったが(笑)、 後楽園はなかなかいい感じである。 いい天気のもとで、綺麗な風景もずいぶんと撮影できたので、 素材もたっぷり収集できた。 あまり綺麗な風景なので、某所へ画像を写メしたら、怒りのマークが戻ってきた(?)。 別所へ電話しても怒られた。いい天気だったんだけどなぁ。

シャチホコと後楽園

炎天下で後楽園を歩いてかなり草臥れたので、 岡山城は諦めかけたが、なんと4Fまではエレベータがある。 財政危機の岡山に貢献するために、また歴史の取材もするために、 身体に鞭打って、岡山城にも行くことにした。 ちょうど先日、豊臣秀吉が主人公の司馬遼太郎『太閤記』を読んだばかりで、 宇喜多や小早川には馴染みがある、気がする。 鎧などは撮影ができないので、残念だが、それなりに勉強にはなった。

倉敷の片口

夜は倉敷まで出向いて、天文教育一般から、 天文教育普及研究会の問題、岡山の状況、教育界の問題などなど、 真摯に議論(爆)した。
地酒を入れた器が珍しい。 片口っぽいのだが、柄杓ですくってグラスに移すものだった。 また、アジの酢〆(すじめと読むらしい)とキスの天ぷらが絶品で、 まるでどっかの料亭みたいな味だった。

理大のエレベータ

さていよいよ学会初日である。 エレベータで登る大学、うち以外にも、明星大学とか、 京都産業大学とか、あちこちあるが、ここもそうだった。 でも荷物抱えて来たくないなぁ。
さて、今日の午前は、天文教育のセッションで代理講演である。 6月22日に大阪市立科学館で開催した“天文に特化した合同進学説明会”について、 発表予定だった田島くんが仕事の関係でやはり無理になったので、 代理で講演することになったものだ。

「天文に特化した合同進学説明会の開催」 PDFファイル(2MB)

天文教育のセッションで話すのは久しぶりである。 おまけに、研究で話すときより、質問がどんどん出るし、 なんだか複雑な気分。

午後は共同研究者と打ち合わせなどをして、 夜のセッティングは加藤くんに任せて、 いったん、ホテルへ荷物を置きに戻る。

ピンクずくめの渡辺くん

夜は、加藤くんが上手に見つけた“芳(よし)たけ”というお店へ。 アクセスがわかりにくい場所だったが、なかなかのすぐれ店だ。 店内はカウンターと席が二卓しかないこじんまりした店だったが、 とにかく素材が新しい。 オススメのポテトサラダも、一瞬、“ええっ? ポテトサラダ”と絶句したが、 これがまた何の味付けだか、こんなに美味しいポテトサラダははじめてだった。 久保田の万寿が封切りだったのも、ラッキー。

ところで、この夜のこと。 いろいろな諸事情で、ホテルのラウンジで少しオサケしていたら、 米原くんから電話である。いま、どこですかと聞くので、 女の子と呑んでるんやけど、来なくていいよ、と言ったのに、 やって来て、わ、ほんとに女の子と呑んでいると驚愕(オイオイ)。 それはともかく、次の日、そのことをみんなが知っているのはなぜ。 ふつうはそんなときは電話受けないだろうと言われたが、 つぎからはそうしよう。

ポスター

二日目である。 初日はあまりゆっくり見れなかったポスターを見て回る。 最近はみんなスキルが上がってきて、 ポスターのデザインも綺麗なモノが多い。

オールドコペンハーゲン

二日目には少し時間を作って、 関西ではかなり有名な倉敷チボリ公園を訪問した。 チボリ公園はアンデルセンをテーマにしたテーマパークで、 本家のデンマークのチボリ公園は世界でもっとも古いテーマパークらしい。 テーマパークには興味はないのだが、今年いっぱいだし、仕方ないなぁ。 もちろんアトラクションとかには興味はなく、ランドスケープを見に行ったもので、 実際、現存するデンマークの古城のレプリカだとか、 コペンハーゲンの町並みに擬したショップ街だとか、 珍しい風景がいろいろ撮影できた。 体力と時間がなくて、花畑などが見られなかったのが少し残念である。

天敵

学会前日から数えると、もう三日目で、体力の限界が近い。 6時前には岡山駅に戻ったのだが、ホテルに荷物を置きに帰るのも面倒だし、 誰かから呼び出しがあるかなぁ、と思いつつ、駅の待合いでボーとしていたら、 7時前に電話が入って、駅近くの『いざ酔いの月』という居酒屋へ。 液体燃料が入ったら、少し元気が戻った。
同じ店に神戸大のグループも居て、うちから進学した天敵ナカオカも居た。 開口一番、福江センセ、一人でチボリへ行っていたんですか?  なぜ、オマエが知っている? しかも一人で行ったことまで??  スパイ衛星から監視されているんだろうか。 今学会、最大の謎だった。

痛い小田くん

2次会はパブみたいなところへ。 いつの間にか、千葉大の小田くんが混ざっていた。 いやもう、痛すぎて彼の話は書けない。

三日目

最終日は、高密度天体のセッションでメインの発表である。 高密度天体のセッション、最初はめちゃ人が少なかった。 高密度天体でこんなに人がいないのも初めてである。 というのも、今回の学会はプログラム構成が悪くて、 高密度天体の裏がすざく企画セッションだったためだ。 ぼくだって、自分の発表がなければすざくに行ったもの。 すざくのハイライトが終わった後ぐらいからは、 人も少し増えてきたが、すざくが聞けなかったのは残念である。

「輻射圧優勢ブラックホール風の観測的特徴」 PDFファイル(2MB)