新年度早々、京都大学基礎物理学研究所で行われた 『巨大ブラックホール天文学:最新の動向と課題』に出てきた。 ちょうど入試の時期で参加できるか不明で出張が切れなかったが、 実際、中日が入試で出られなかったが、初日と最終日は参加できた。 こういうときは自宅から徒歩5分というのが便利である。 今回はかなり広い分野に跨った議論中心の会議で、なかなか面白そうだ。 | |
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初日:
最初のセッションは「巨大ブラックホールの宇宙論的進化」で、 トップバッターは、愛媛の谷口義明大先生の「AGNと巨大ブラックホール」。 まぁ、研究会の方向性がこれで大体わかろうというものだ。 相変わらずの人を食いまくったような語り口である。 いや、今回の研究会は、話の途中でもどんどん突っ込みを入れろとの、 世話人の嶺重慎さんから最初のアナウンスだったので、 みな、質問のしまくりで、楽しい感じ。 2番目のセッションは「銀河と巨大ブラックホールの共進化」で、 コーディネーターの梅村雅之さんがまず手短なレビュー。 同世代のオヂサンばっかり(笑)。 夜は、何人かと近くのイタリアンenzoで、 なかなかアカデミックセッションであった。 二日目: 朝5時起きで入試業務である。 いろいろ面白かったが、戻ったら爆睡だった。 三日目: 朝8時まで寝ていたけど、徒歩5分の近さで、9時開始には楽勝で間に合った。 午前のセッションは「天の川銀河の中心とバルジ」というテーマで、 最初は京大の鶴さんの「すざくが観測した銀河系中心領域の観測」。 ざっと知っていた話だけど、まとめて聞けたし、知らないことも多く、 いろいろ質問もできて問題点が整理できた。
SgrA*(銀河系中心巨大BH)の光度: 空間分解能はあまりないけど、すざく衛星の観測で さまざまな輝線が受かっている。
6.4keV(中性鉄の蛍光輝線): タイミングと可能性の確率やいかん。
6.7keV(ヘリウム的鉄のKα輝線):
2.45keV(ヘリウム的イオウのKα線): 2番目は国立天文台の本間さんの「VERA/VLBIによる銀河系中心領域の観測」 VERA局:Mizusawa、Ogasawara、Iriki、Ishigaki-jima
バルジ
アストロメトリー
イメージング
議論: 午後はVSOP2/ASTRO-Gのセッションである。 M87銀河の中心の超巨大ブラックホールをイメージング 鹿児島の亀野さんが「VSOP2による活動銀河核エンジンの撮像観測可能性」。
分解能
ブラックホール=降着円盤系
20Mpc内に200rgおw解像できる天体が13天体ぐらい トリは理研の高橋くんが「ASTRO-G衛星で見る楕円銀河M87中心ブラックホール降着円盤」。
観測可能性 VSOP2のスペックによるイメージングの理論計算 きびしい、きびしい 高橋くんから叱られながら議論白熱だった。 最後に世話人の嶺重さんの司会で議論セッション。 いやぁ。面白そうなとこをリアルタイムメモ取ったけど、 何か役に立つかなぁ。 |
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