第1回天文高校生集まれ!!@天王寺キャンパス(2011/07/10)

5月20日ぐらいだったと思うが、珍しく西はりまの時政くんから電話があった。 聞けば、春の学会が中止になりジュニアセッションが流れたので、 関西地区だけでも高校生を集めて発表会を開けないかとOBで計画していて、 大学の天王寺キャンパスが使えないだろうかという相談である。 その場ですぐに天王寺の事務に連絡したところ、 高校生を集めるイベントなので教室をすぐに借りられることになった。 このイベントは、OBが中心となって動き、こっちは会場係りである。 5月末に流した下記のアナウンスが内容がよくわかるだろう。
TENNETのみなさま
TENKYOのみなさま

大阪教育大学 福江(代理投稿)です

春季年会ジュニアセッションの中止をきっかけに、
下記の催しが企画されました。
関心のあるみなさまの参加をお待ちしています。


***案内文*****************************

■■■天文高校生集まれ!!■■■

みなさんはどんな天文部活動を行なっていますか? みなさんがふだん行って
いる天文に関する部活動や研究成果を、お互いに紹介し合いませんか?
2011年春の天文学会ジュニアセッションで申し込まれた成果紹介も大歓迎
です。参加して他校の活動を聞くだけのご参加でも歓迎します。
ぜひ下記の会合へ参加して、天文高校生の交流を深めてください。
なお、お近くにこのイベントへ関心のある方や団体がおられましたら、是非自
由に転送をお願いいたします。


会合名:天文高校生集まれ!!(近畿地区高校生天文活動発表会)

日時:平成23年7月10日(日)午前10時から午後5時(受付9時半より)

場所:大阪教育大学天王寺キャンパス中央館 215講義室

内容:高校生の天文関連部活、研究成果発表。天王寺キャンパス望遠鏡見学など。

参加対象:高校生(近畿地区に限りません)と顧問教諭
     (顧問教諭と同行での参加をお願いします。)

定員:100名まで

参加費:無料

申し込み方法:下記をお申込先まで電子メールでお知らせください。
0:件名に「【天文高校生】」とお書きください。
1:学校名
2:顧問教諭氏名
3:連絡先電話番号
4:連絡先電子メールアドレス(なるべくPC)
5:参加全生徒氏名(学年)
6:発表タイトル(発表がある場合)
7:発表者
8:発表内容(200字程度)

お申込・お問合:kinki-HS2011@yahoogroups.jp

主催:近畿地区高校生天文活動発表会実行委員会 代表:成田 直
世話人:成田 直(川西市立北陵小学校)、有本淳一(京都市立塔南高校)、
西村昌能(京都府立洛東高校)、時政典孝(西はりま天文台公園)、福江 純
(大阪教育大学)

後援:天文教育普及研究会

開催主旨:近畿地区では、複数の高等学校で、天文学を学び研究するための部活
動が活発に行われています。その活動を発表する会合は、各県単位で自然科学全
般にわたる部活動の紹介を行う会合か、天文に限った会合では、1年に一度全国
規模で開催される日本天文学会ジュニアセッションと全国高校生天体観測ネット
ワークの会合があります。したがって県単位や地区単位での天文に関する高校生
の会合は行われていません。そこで今回、近畿地区での各高等学校の天文学に関
する部活動をお互いに紹介し、発表する会合を開催することとしました。このよ
うな会合で交流を深めることにより、各部の視野も広がり、より天文学を学べる
環境が整っていくことへ期待をしています。
なお、今回の会合が企画された発端は、日本天文学会春季年会で計画されていた
ジュニアセッションが震災により中止されたため、それに向けて高校生らがまと
めて来た成果を発表する機会を持ちたいと考えたことにありました。しかし、希
望が多ければ、今回を第1回として、今後も継続して開催することを計画してい
ます。


その他連絡:高校生向けに下記の催しも予定されているので、これらにも是
      非ご参加ください。

■第4回 宇宙(天文)を学べる大学合同進学説明会
6月12日(日) 午前10:30〜午後4:00
大阪市立科学館 研修室など
(事前申し込み不要)

■国公私立合同進学ガイダンス in Osaka 夢ナビライブ
7月12日(火)
インテックス大阪
(HPより事前申し込み制)

■ひらめき☆ときめきサイエンス
光と色を使って、見えない天体ブラックホールの正体を暴こう。
8月5日(金)・6日(土)
大阪教育大学柏原キャンパス
(HPより事前申し込み制)

以上です。


時政くんの姪っ子さんが描いたという、 めちゃ格好いいポスターもできあがった。

急な企画でもあり、どれぐらい集まるか心配だったが、 世話人を中心にあちこちに働きかけ、 最終的には10件以上の発表と70人ぐらいの参加者になりそうだ。

天文高校生集まれ!! プログラム
2011年7月10日 於:大阪教育大学天王寺キャンパス

10:00 開会行事
10:10 紹介タイム(各3分×12)
11:00 セッション1(太陽系15分×4)
   ・タイとの共同観測〜月までの距離を求める〜
      春名佑貴、濱野真之(兵庫県立大学附属高校自然科学部)
   ・大型望遠鏡を使った小惑星探索
      谷口冬馬、坂本陽菜、谷河澪、寺尾美奈子(三田祥雲館高校)
   ・火星のあばたもえくぼ Part.2
      小林修平、亀田夏帆ほか(大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎地学部)
   ・小惑星5786(テイロス)の多色観測と解析
      美仙雅人、松谷晃汰、原田遮那(岡山商科大学附属高等学校)
12:00 昼食
13:00 セッション2(地球、宇宙開発、太陽15分×3)
   ・中高生でもできる宇宙線観測の研究I
      竹村有喜、山田ひより、鷺ノ森 萌、茅野友香、重本 季美恵、市川実里、
      高田紫乃(樟蔭中学校・高等学校 科学クラブ)
   ・宇宙コロニーコンテスト優勝を目指して
    〜NASA/NAASpace Settlement Contestへの挑戦〜
      白方洸次、福本菜々美、森将哉(済美高等学校自然科学部)
   ・黒点の誕生を捉えた。
      松本 遵、坂口雄馬、吉田明弘(京都府立洛東高等学校)
13:45 休憩
13:55 セッション3(星、宇宙15分×4)
   ・星の表面温度を評価する
      工藤亜美、寒川碧(大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎)
   ・複数の散開星団の色 ー 等級図と年齢測定
      宮崎理文、下野起将(広島大学科学わくわくプロジェクト)
   ・HT Casの測光観測とモデルによる物理量の推定 
      松本 遵、坂口雄馬、吉田明弘(京都府立洛東高等学校)
   ・分光観測によるM1の膨張速度
      柴田耕平、宗光健太(兵庫県立大学附属高校自然科学部)
14:55 休憩
15:00 ポスター交流セッション
16:00 講演会 タイトル:「月と惑星のアバタもえくぼ(クレーター年代学)」
          講師:岡本義雄さん(大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎教諭)
16:50 閉会行事
17:00 オプション「20cmクーデ望遠鏡見学」

準備中の215教室

スタッフは9時頃に集合したが、高校生もすでに集まり始めていた。 今日も猛暑で9時にはすでにかなり暑く、 寺田町駅からキャンパスまで歩いただけで汗になるぐらい。 早く来たグループはポスターも貼り始めている。

ポスター貼り

最後の交流セッションのためにポスターを貼っている、 三田祥雲館高校の「星ガール」たち。

そろそろ開会

10時少し前には、100人入りの教室がちょうどいい具合に埋まってきた。

紹介タイム

世話人の挨拶や事務連絡に続いて、まずは持ち時間3分間で、 各参加校の自己紹介タイムを設けた。 わざわざ愛媛県から泊まりがけで参加してくれた、 済美高の写真を出しておこう。

ランチタイム

外に食べに行くと時間のロスも大きいので、 できるだけお弁当持参で来るようにアナウンスして、 ランチタイムも交流をもってもらった。

午前と午後に3セッションにわけて行われた発表は、 どれもしっかりしたもので、大学卒論レベルのものも少なくなかった。 すごいぞ、天文高校生!

記念写真

発表セッションが終わった段階で、本館前で記念撮影。

ポスターセッション

十分に交流を深めてもらうため、発表セッションの後に、 ポスター交流セッションを1時間取った。 会場の周囲に貼ったポスターの前で、 あちこちで話が盛り上がっていたようだ。

企画講演

最後は、附属高校の岡本先生による講演会。 これが予想以上に面白かった。 クレーターのサイズ測定でべき乗になるのは知っていたので、 まぁ知っている話プラスαぐらいかなと思っていたら、 これが思いの外に奥が深く、ものすごく面白かったものだ。 プレゼンもなかなか上手くて勉強になった。 天文教育などに、是非、記事にまとめて欲しいと頼んでおいた。

正規の行事はここまでで、この後、希望者対象に、 定金先生が天王寺の望遠鏡見学を実施して、 全日程が終了した。

お待ちかね夜の部

8人ほどで寺田町駅近くの居酒屋で反省会(大人の部)へ。 暑かったしイベントは大成功だったし、 ビールが美味しくて美味しくて、 1杯目が一気に空いている。

黒いけど

まいっか。

2次会へ

明日はふつうに月曜日なので、9時前にはいったん1次会をお開き。 その後に、何人か(すでに人数を覚えていない)で、 やはり寺田町駅近くのどこか(場所も覚えていない)で、2次会へ。 イベントが上手くいったこともあって、ほんと気持ちよく酔えた。

淀駅の電光掲示板

なぜ淀駅の電光掲示板が撮影されているかというと。

2次会に行ってからの後はまったく記憶がないが、 京橋から10時台の電車には乗ったと推測される。 電車で寝ることは滅多にないが、今回は、 朝も早く疲れや酔いもあって、爆睡したと推定される。

「中書島、つぎは淀です」という車内アナウンスで目が覚めて、 えっ”、中書島のつぎって淀だったっけ、丹波橋ちがったっけ、 とぼんやり思っている内に、電車が発車してしまった。

そして京阪を使って何十年かではじめて淀駅に降り立つことになった次第である。 京都までタクるのを覚悟しつつ、淀駅ってタクシー居るかなぁと思っていたら、 今回は幸いにして、まだ最終準急が残っていたのが、上の掲示板である。

想像するに、どうやら爆睡して、出町柳で折り返したものと思われる。 出町で起こしてくれればいいのになぁ、あるいは、 起こしても起きないぐらいの爆睡だったんだろうか?  いやぁ、十数年ぶりの大失態である。