夢ナビライブ2011大阪@インテックス大阪(2011/07/12)

さて、嵐の七夕週間の第3弾は、大規模な合同進学説明会だった。
これも5月20日ごろに、入試課を通して話が来たもので、 1万人以上の高校生を集めて、 大規模な国公立大学・私立大学の合同進学説明会を実施するらしい。 大阪教育大学にも説明ブースを出して欲しいということで、 またその際に、ライブ講演をして欲しいというものだった。
忙しくてイベントのHPもあまりちゃんと見ていなかったが、 下記のような内容である。

今回、よく内容を見てみると、たしかに、かなり大規模なイベントだ。 大阪会場では、 全国から130校もの国公立大学・私立大学が説明ブースを出すらしい。 うちも大学側から4人ほどが出向いてブースを出すそうだ。
ぼくが頼まれたライブ講義の方も大がかりで、 会場内に設営した30カ所の講義ステージで、1限から7限まで、 1限=30分で、全部で約150ものライブ講義をするようだ。 ぼくの講義タイトルは「見えない天体ブラックホールを視る!」で、 いかにも大阪的なケバイ演題にした(笑)。 教育大学だからジャンルは教育・芸術学系に分類されているが、 教育の話は一言もしないだろうなぁ。

下記のものは、 事前の取材などで作成された、夢ナビ講義のページである。 事前の取材やメールのやり取りでは、いろいろな情報をリクエストされ、 またバラバラに仕上がりの確認などもあったけど、 なるほど、全体としてこんな感じに組み合わさったんだ。 ようやく全体像がわかってきた。
こんなのが100何十もの先生について、制作されているわけだ。 ショートビデオのリンクがついているものもある。

コスモスクェア駅

インテックス大阪(国際見本市会場らしい)に行くのは初めてだし、 ライブ講演の前に大学ブースにも顔出ししようと思って、かなり早めに出た。 暑いしパンフなどの荷物もあったので、九条駅からタクろうと思っていたが、 タクシーが通らないし、雨が降ってきて少し涼やかになったので、 中央線で乗り換えて行くことに。
中央線には会場に向かうらしい高校生もたくさん乗っている。 大部分は会場まで徒歩10分のコスモスクェア駅で降りたが、 こっちはニュートラムに乗り換えて、もう二駅、 会場まで徒歩5分の中ふ頭駅まで進んだ。

インテックス大阪 遠望?

インテックス大阪というのは、今回はじめて知ったが、 国際見本市会場で、さまざまなイベントに使われるらしい。 屋根で繋がった6つぐらいのビルから成っていて、 今回の会場は最奥のもっとも大きい6号館Bゾーンというとこだ。

大屋根

インテックス大阪ビル群全体の中央部にある大屋根。 大屋根のはるか向こうに見えるのが、6号館だと思う。 たしかに、中ふ頭からインテックス大阪の入り口までは5分程度だったが、 入り口から会場までが、たっぷり同じくらいはかかったぞ。 雨でじゃっかん気温が下がっているとはいえ、 しっかり汗をかいてしまった。

講師控え室

講師の受付を済ませたら、まずは、 広い会場の入り口付近に仕切られた講師控え室に案内された。 とりあえず冷たいお茶をもらって10分ほど涼を取った。 謝礼は出ないけど、この程度のサービスはあるんだ。

ライブ講義ステージ

ひと休みしてから、会場内の見学に。 まずは講義をする予定のB−3ステージを見にいくと、 2つぐらい前のライブ講義中で、こんな感じなんだ。 後、1時間ぐらいで、ここで話すことになる。

大学説明ブース

多っ!  広い会場を彷徨いながら大学の説明ブースに辿り着いたら、 高校生がたくさんいて、入試課のスタッフ3人が大わらわで説明していた。 中には待ちきれずに余所にいく生徒もいたらしい。 最終的には100人ぐらいは説明を受けたんだろうか。 意欲のある学生を集める効果があればいいが。

ライブ講演

30分ほど大学ブースで油を売っていたが、 そろそろ準備時間になったので、講師控え室へ戻った。 しばらくして案内を受けて、講義ステージの舞台裏へ。 講義ステージは6つのステージを六角形に組んで、 その中央に器械や進行係を集中した舞台裏を用意してある、 なかなか凝ったセットだ。
タイトルにブラックホールが入っているので、 やはり申し込みが多く、最終的には、 事前に150人ぐらいの申し込みがあったと聞いていた。 実際、椅子席が142+30人ぐらいの立ち見があって、 ははは、壮観、これはテンパるわ。 ブラックホール活動を30分に圧縮して、 シャドーやジェットまで話したが、 こっちもかなりいっぱいいっぱいで、 上手く伝わったかどうか。

「見えない天体ブラックホールを視る!」(PDF;3.6MB)

ライブ講義が終わったら、とにかく、果てしなく疲れた(笑)。 講義の後は、いちおう、質問コーナー待機というのがあって、 一組だけ質問に来てくれた。 少し後処理を済ませて、ふたたび、大学説明ブースに顔を出したら、 さすがに人は減っていた。 とにかく果てしなく疲れたので、入試課の人には悪かったが、 一足お先に帰らせてもらった。

ライブ講義で少しでも受験生をゲットできたかなぁ(;;)。

しかし、これだけ大がかりなイベント、どうやって採算とるんだろう。 事前準備やイベントホールその他の設備はもちろん、 当日の会場スタッフ(おそらく大部分は臨時だろうが)も、 半端じゃない人数である(数百人は居たのでは)。 さらに、高校側へも営業に行って、バスまで仕立てて動員するらしい。 数千万規模の予算が必要なはずだ。
文科省後援とあるが、後援なので予算は出さない。 最初っから、すごく不思議だったが、OBや入試課の人と話していて、 次第にカラクリがわかった。なるほど、それなら採算は十分に取れるなぁ。 いやぁ、大学側のニーズと高校側のニーズを上手に手玉に取った、 いかにも大阪的な生き馬の目を抜く商売だと思った。