最近の高校生が持つ天文学や宇宙分野における興味と関心は、ますます高くなっています。その中で、大学・天文台・研究施設で活躍されている研究者の指導・協力もあり、天文学の様々な分野で生徒達のすばらしい研究が続けられています。観測を自分たちで行い、解析をし、結果をまとめるなど一連の研究活動を生徒達は体験しています。しかし、その研究成果を発表する場が、天文学分野でいえば日本天文学会ジュニアセッションくらいと少ない状況です。この発表会は高校生の研究発表の場として、また、同じ志を持つ生徒や顧問教員の交流の場として設定したものです。今回も特別講演会を実施します。たくさん の生徒さんの参加をお待ちしています。
今年も対面とオンラインのハイブリッドで実施します。
日時:2025年7月21日(月・海の日)午前10時から午後5時(予定)
会場:大阪教育大学 天王寺キャンパス 西館1階ホール 他
〒543-0054 大阪市天王寺区南河堀町4-88(案内図)
JR天王寺駅、地下鉄天王寺駅、近鉄大阪阿部野橋駅から徒歩10分
JR寺田町駅から徒歩5分
方法:会場での対面発表とZoomによるオンライン発表を併用したハイブリッド形式
内容:高校生の天文関連活動や研究成果の発表と交流
発表する学校・聴講のみの学校とも学校紹介をお願いいたします
対象:高校生と顧問教員、指導者、保護者
発表する生徒、教員、保護者以外の参加も大歓迎です
定員:先着順で対面は160名、オンラインは300接続まで
参加費:無料
○発表について:口頭発表(質疑込みで12分)またはショート発表(3分)
口頭発表は先着順10件まで、ショート発表は6件まで。
対面で参加する学校は希望すればポスター発表も出来ます。
○特別講演「金星探査機あかつきが解き明かす大気スーパーローテーションの謎」
講師:高木征弘 氏(京都産業大学 理学部 宇宙物理・気象学科 教授)
講演要旨:金星では大気全体が自転より60倍も速く惑星の周りを回転しています。この大気の流れ(大気スーパーローテーション)が維持される仕組みは現在でもよくわかっていません。金星探査機あかつきの目標は,金星大気の風速分布や温度分布を観測し,大気スーパーローテーションの維持メカニズムを解明することです。本講演では,あかつきの観測結果を中心に最新の研究成果を紹介し,大気スーパーローテーションの原因がどこまで解明できたのか,説明したいと思います。
主催:高校生天文活動発表会実行委員会
共催:大阪教育大学
代表:西村昌能(京都教育大学 非常勤講師)
実行委員:成田 直(川西市立牧の台小学校)、有本淳一(京都市立京都工学院高校)、時政典孝(佐用町)、山田隆文(奈良県教育委員会)、松浦美波(大阪狭山市立南第三小学校)、松本基希(大阪府教育センター附属高校)、定金晃三、福江 純(元 大阪教育大学)、松本 桂(大阪教育大学)
後援:日本天文学会、日本天文教育普及研究会
ホームページ:https://quasar.cc.osaka-kyoiku.ac.jp/tenmon-hs/
問い合わせ先:tenmon-hs15@quasar.cc.osaka-kyoiku.ac.jp
第15回高校生天文活動発表会の集合写真